宮城の方言:仙台弁メモ【ま行】


あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行

【ま】 【み】 【む】 【め】 【も】
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単語(発音) 意味、用例 関連語
【ま】
まいたりまいたり
(まいたりまいたり)
【副】 (よっぱらいなどが)同じことをなんども繰り返して言う様子 ぐずまぐ
よめごど
まいったなや〜
(まいったなや)
困ったなあ
まえだれ
(まえだれ)
前掛け。

まがす
(まがす)
【他動】 (料理を)こぼす。(料理の器を)ひっくり返してしまう。 まげる
まがってみる
(まか゜ってみる)
【他動】 覗く、寄ってみる
まくほい
(まくほい)
【形】 真っ黒い くほい
まっしょい
まぐめ
(まぐめ)
【名】 頭部のつむじ

まぐらかげ
(まぐらかげ)
【名】 枕カバー
まぐらどげえ
(まぐらどげえ)
【名】 目覚まし時計
まげらんと
(まげらんと)
負けずに(がんばりなさい)。負けるんじゃないよ
まげる
(まげる)
【他動】 (料理などの)器をひっくり返して中身をばら撒いてしまうこと
ぶんまげる
まげるくれ
まがす
まげるくれ
(まげるくれ)
土砂降りの雨の形容。(桶などの水をひっくり返したような) まげる
まころん
(まころん)
【名】 マカロン(お菓子)。「仙台まころん」というお菓子がある
まざる
(まざる)
【自動】 仲間に入る まじゃる
まじゃる
(まじゃる)
【自動】 (1)同行する。仲間になる。参加する
(2)混ざる。
まざる
まずぐすてねど
(まずぐすてねど)
料理の残りを食べられる状態でとってあるよ
まずまず
(まずまず)
まあ。まあまあ。
用例:まずまず、とおいどごよぐござりすた
意味:まあ、遠くからよくいらっしゃいました

まずもって
(まずもって)
まず最初に。とりあえず最初に。
ませぼ
(ませぼ)
昔、裕福な農家では農耕の馬を飼っていた。その馬小屋の入り口に木の棒が2〜3本、これを厩栓棒(馬栓棒)ませんぼうと呼ぶ。


まだおんなしてくない
(まだおんなしてくない)
また来てください
(商店街の地面にタイルで書かれていました)
よぐござったごだ
まだございねー
(まだございねー)
また来てくださいね
ござい
まづげる
(まづけ゜る)
【自動】 間違える ちぢまづげ
まっしょい
(まっしょい)
【形】 まっ白い ししょい
まくほい
まった
(まった)
【名】 股。陰部

まっつぐ
(まっつく゜)
【形】 まっすぐ、一直線に
まつぽい
(まつぽい)
【形】 まぶしい くへえ
まで
(まで)
【名】 ていねいに、きっちりと仕事をする様子 までに
までえに
(までえぬ)
【副】 ていねいに、よく、きちんと
までに
までに
(までぬ)
【副】 ていねいに、よく、きちんと
まで
までえに
まなぐ
(まなぐ)
【名】
用例:どごさまなぐつけでんだが!?
意味:どこに目をつけているの!?
(探し物が目の前にあるのに見つけられないときに叱る言葉)
このげ
まなぐたま
くっちゃぐる
めっちゃ
ばが
まなぐくぼますて
まなぐくぼますて
(まなぐくぼますて)
やつれて、疲労がたまって。
まなぐ
がおる
まなぐたま
(まなぐたま)
【名】 眼球 まなぐ
まねこど
(まねこど)
【名】 他人のまねをすること。ものまね。

まぶる
(まぶる)
【他動】 守る
用例:いへばまぶってっがらいへもづってづうんだっちゃ
意味:位牌を守っているから位牌持ち(跡取り息子)と言うんだよ

まぶる
(まぶる)
(仕事を)かたづけ(られ)ずに、だらだらやっている。
〜まぶれ
(まぶれ)
〜まみれ でろまぶれ
くさまぶれ
まぼい
(まぼい)
【形】 かっこいい
まま
(まま)
【名】 ごはん おまま
まんま
ままこ
(ままこ)
【名】 遊びのルールの分からない小さい子の子守をしながら遊んでいるときに
本人には参加しているように思わせて(ルールの対象外にして)一緒に遊んであげること
また、その小さい子供をさす
あぶらっこ
ままずく
(ままずく)
【自動】 どもる
まやう
(まやう)
【他動】 弁償する まやえ!
まやえ!
(まやえ)
弁償しろ! まやう
まやごい
(まやこ゜い)
【名】 堆肥 だら
まる
(まる)
【自動】 立ち寄る
用例:おばさいさまってくっかんな
意味:叔母さんの家に立ち寄ってきますね。

まるぐ
(まるぐ)
【他動】 (刈った草やわらなどを)ひもで束ねて運びやすくする
まるこい
(まるこい)
【形】 (小さくて)丸い、まるっこい [辞書記載] まんまるこい
まるまんま
(まるまんま)
丸ごと
まわすぎ
(まわすぎ)
すりこぎ。

まんず
(まんず)
【名】 まんじゅう

まんず
(まんず)
何と言うか、もう。(呆れたときに使う)
まんぜらぐ
(まんぜらぐ)
【名】 楽天家、地震のときのおまじないにも使われる
まんま
(まんま)
【名】 ごはん [幼児語] まま
まんまるこい
(まんまるこい)
【形】 丸い、まん丸い まるこい
【み】
みあぐで
(みあく゜で)
【副】 近いこと(3歩でという意味) あぐ
みさい
(みさい)
見なさい
みでみせ
みしらいる
(みしらいる)
見せてもらう
みずあぶり
(みずあぶり)
【名】 (川などで)水遊びをすること
みずごね
(みずごね)
水遊び。子供が水で遊ぶこと どろごね
みずます
(みずます)
【名】 洪水、床下浸水(自然災害の場合) げえご
みそっぱ
(みそっぱ)
【名】 子どもに多い、黒く欠けた歯 [辞書記載]
はっかげ
みだぐなす
(みだぐなす)
【名】 美人ではない人、不器量な人、醜い人
みだぐね
みだぐね
(みだぐね)
(1)【形】 醜い
(2)【形】 身だしなみがよくない
みだぐなす
〜すだぐね
みつけ
(みつけ)
【形】 短い なんげ
みつば
(みつば)
(1)ミツバゼリ
(2)トランプのクラブ♣
みつぱ
みつぱ
(みつぱ)
【名】 三つ葉セリ
みつば
みでみせ
(みでみせ)
ごらんなさい。見てみなさい みさい
みどごろ
(みどごろ)
【名】 魚などの身(食べる部分)
みながな
(みなか゜な)
すっかり全部 〜がな
みなもの
みなごろし
(みなごろす)
餅。もち米が全てつぶしてあることから。
はんごろし
みなもの
(みなもの)
【副】 全部で(〜円、〜kgなどと続く)
みながな
みなんぱづ
(みなんぱづ)
南側の端 きたぱづ
しがすぱづ
ぬすぱづ
みはらがす
(みはらがす)
見晴らし。

みみきんか
(みみちんか)
【名】 耳の遠い人 きんか
みみだっちょ
(みみだっちょ)
よく聞き間違いをする人。またはその聞き間違いのこと。 [仙台]
だっちょ
みもししゃね
(みもししゃね)
見知らぬ(人)。見たことのない(人) ししゃね
みよ
(みよ)
【名】 稲藁を円筒形に積み立てて保存する丸い塔のようなもの
近頃は稲藁は田んぼで処理してしまうため見かけない。
わらみよ
みらった
(みらった)
見られた。見られてしまった 〜すらった
みんなして
(みんなすて)
(1) みんなで
(2) 全員が。一人残らず
ふたりして
【む】
むかさり
(むかさり)
嫁入り
かたられる
むがすびと
(むがすびと)
【名】 古い考えの人 とっしょり
むかむかする
(むかむかする)
【自動】 胸やけがする
むぐす
(むく゜す)
【他動】 (小便などを)おもらしする むぐる
むぐる
(むく゜る)
【自動】 (1)大便、小便をおもらしする。
(2)尿意、便意が最大限になっている。(もうがまんできない状態)
(3)(こたつなどに)もぐる
むぐす
むぐれる
むぐれる
(むぐれる)
【自動】 (1)皮がむける
(2)むくれる。へそを曲げる

むぐれる
(むく゜れる)
【自動】 (小便などを)おもらししてしまう。 むぐる
むげ
(むげ)
【名】 向かいの(家)
うっしょ
めえ
づぎむげえ
むじる
(むじる)
角をまがる

むずる
むすくれ
(むすくれ)
【名】 盗み食い、虫食い(の果物など)
むずる
(むずる)
(1)(道を)曲がる
(2)親からの言いつけを聞かない。いじける。
むつける
ひとむずり
むじる
むつけらがす
(むつけらがす)
いじけさせてしまう。機嫌を損ねてしまう むつける
むつける
(むつける)
【自動】 いじける、すねる、機嫌を損ねる。ふてくされる。
むつけらがす
むずる
とんがらがす
むんつける
むっしょ
(むっしょ)
【名】 わらむしろ
むってくる
(むってくる)
(水が)漏れてくる。雨漏りがする。 むってる
むってる
(むってる)
(水やガスなどが)漏れている むってくる
むで
(むで)
【形】 無鉄砲な
むでな
(むでな)
大きな [仙台]
むなめ
(むなめ)
【名】 胸元
むよが
(むよが)
6日
むりくり
(むりくり)
無理やり。強制的に
むる
(むる)
【自動】 (水が)漏る
むんから
(むんから)
【名】 麦わら。かがり火に使うと、稲わらより燃えやすい。
むんからちゃっぷ
むんからちゃっぷ
(むんからちゃっぷ)
【名】 麦わら帽子 ちゃっぷ
むんから
むんつける
(むんつける)
【自動】 いじける、すねる、機嫌を損ねる
むつける
むんつん
(むんつん)
【名】 ひねくれもの
【め】
めーとるあがる
(めーとるあか゜る)
(お酒を呑んでいて)飲んだ量が増えてくること。酔ってくること。 よっちる
めいめいに
(めいめいに)
それぞれに。ひとりひとりに。おのおのに。 [辞書記載]
めえ
(めえ)
【名】 前、前の家 うっしょ
むげ
いのめ
めえかげ
(めえかげ)
【名】 前掛け、エプロン [辞書記載] めえだれ
めえだま
(めえだま)
【名】 木の枝に小さな餅をたくさんつけた正月の飾り。
またはその小さな餅を指す。
だんごき
めえだれ
(めえだれ)
【名】 前掛け、エプロン
「めえかげ」とも言う
めえかげ
めえね
(めえね)
見えない。
用例:ほいづもめえねごったら、どごさまなぐつけでんだが
意味:これも見えないようなら、どこに目がついているんだか

めおどす
(めおどす)
【自動】 亡くなる、死亡する きまる
めがん
(めがん)
【名】 おおよそ、見た目で(重さなどを推測する)

めぐせ
(めく゜せ)
【形】 みっともない めくせ
めくせ
(めくせ)
【形】 行儀が悪い、だらしない、みっともない。「めぐせ」とも言う
用例:めくせごだ!
意味:だらしないこと!
めぐせ
めくせごだ
めくせごだ
(めくせごだ)
みっともないですよ めくせ
めぐり
(めぐり)
花札。

めちゃこい
(めちゃこい)
【形】 小さい、細かい。「ちゃっこい」より小さいが「こまこい」よりは大きい ちゃっこい
こまこい
めちゃめちゃ
(めちゃめちゃ)
【副詞】 (畑の作物などを)踏み潰していく様子 こいでいぐ
めっけだ
(めっけだ)
見つけた
めっける
めっけらんね
めっけらんね
(めっけらんね)
見つけられない。みつからない。 めっける
めっけだ
めっける
(めっける)
【他動】 見つける
めっけだ
めっけらんね
めっこ
(めっこ)
【名】 (1)目の病気をもっている人
(2)目やに(のひどい状態)
ばが
めほ
めっこごはん
(めっこごはん)
【名】 炊けていない(芯のある)ご飯 ぬかぬかする
めっちゃ
(めっちゃ)
【名】 目やに
まなぐ
ばが
めど
(めど)
【名】 小さな穴。針の穴、肛門など けつめど
はなめど
めね
(めね)
見えない
めほ
(めほ)
【名】 目やに めっこ
めめくる
(めめくる)
発芽する。 [仙台]
めんこ
(めんこ)
良い子。おりこうさん
めんこい
(めんこい)
【形】 (1)小さくてかわいい(幼児など)
(2)かわいい(美少女)
(3)小さい
さどめご
もぞこい
めんこがる
おなごぶり
えらすけえ
めんこがる
(めんこか゜る)
【他動】 可愛がる めんこい
めんめ
(めんめ)
【名】 [幼児語]
【も】
もー
(もー)
子供に良い子にしていないと怖いものがくるぞ、とおどかすときの怖いもの [幼児語]
イントネーションは後半を低く強く怖そうに発音する。
用例:わめにりばりだど、もーか゜くっと
意味:わがままばかり言っていると、怖いものが来るぞ

もーすー
(もーすー)
駄菓子屋などで店の人を呼ぶときの呼びかけ
語尾が上がる

もうそう
(もうそう)
うなされる。

もえる
(もえる)
【自動】 稲が倒れて水にぬれてしまって、籾から芽が出てしまうこと [辞書記載] のめる
もくもく
(もくもく)
【形】 着ぶくれした状態。ぶくぶく
もざげる
(もざげる)
【自動】 ほころぶ。縫い目がほどける。 とつぺる
もさらくさら
(もさらくさら)
動作がにぶい様子
もじゃぐる
(もじゃぐる)
【他動】 (紙などを)揉んでくしゃくしゃにする もじゃぐれる
もじゃぐれる
(もじゃぐれる)
【自動】 (紙などが)くしゃくしゃになる もじゃぐる
もじゃっぽなす
(もじゃっぽなす)
ものを乱雑に扱う様子、大切にしていない様子
もすこす
(もすこす)
もう少し
もぞこい
(もぞこい)
【形】 かわいそう。不憫。助けてあげたい、という意味合いで使用する。
なお、一部で、みじめったらしくて、情けないさま、という意味で使う人もいる。
めんこい
もぞらもぞら
(もぞらもぞら)
【副】 言葉や動作がはっきりせず、何を言いたいのかわからないようす
もぞもぞ

もだせぶり
(もだせぶり)
【名】 気をもたせること。もったいぶること
もだら
(もだら)
【名】 たわし【名取】
しっしょもだら
もっきり
(もっきり)
居酒屋での酒のつぎ方の一種。
桝または皿の上にガラスのコップを置き、コップに酒をあふれさせるようにつぐ。

もってね
(もってね)
【形】 もったいない [辞書記載] いだますい
もどは
(もどわ)
昔は
もの
(もの)
【名】 (家畜などの)エサ
もはや
(もはや)
【名】 もうすぐ(終わるという状態)。もうすぐ(届く頃だ)。
用例:もはやだなや
意味:(仕事は)もうすぐ終わりますね

ももた
(ももた)
【名】 太もも しじゃかぶ
ももたたづ
ももたたづ
(ももたたづ)
【自動】 疲れてふとももがこっていること
「ももたった」とも言う
ももた
ももたった
ももたった
(ももたった)
足が疲れて太ももがこっていること
ももたたづ
もやもやする
(もやもやする)
【自動】 (朝方、夜半などに)外で話し声がすること


あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
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