ギャンブリング3NTとナムヤッツ


ギャンブリング3NT
ギャンブリング3NTはソリッドな(AKQを含む)7枚または8枚のマイナー(♣/♦)を持つハンドを3NTでオープンする。
サイドにストッパーはない。
そのスートをすべて取ることができれば、3NTがメークできるかもしれない。
パートナーのハンドが弱い場合は、4♣か4♦でプレーする。
4thの位置ではギャンブリング3NTのオープンはしないこと。

ギャンブリング3NTの後の展開
ビッド	点数の範囲	条件（ハンドの形）
パス		3つのサイドスートにストッパーがあり、♣/♦が1枚以上。または、2つのサイドスートにストッパーがあり、ギャンブルしたい場合。
4♥/4♠		サインオフ(♥/♠でプレーしたい)
4♣		4レベルでプレーしたいハンド。(サインオフ) →パス： ♣スート。 →4♦ ： ♦スート。
4♦		オープナーにハンドの内容をきく (約束の例) → 4♥/4♠ ：シングルトンかボイド → 4NT ：アナザーマイナーがシングルトンかボイド → 5♣/5♦ ： 7-2-2-2のハンド(シングルトンなし)
5♣		5レベルでプレーしたいハンド。 →パス： ♣スート。 →5♦ ： ♦スート。
6♣		6レベルでプレーしたいハンド。 →パス： ♣スート。 →6♦ ： ♦スート。

ナムヤッツ
ナムヤッツはソリッドな(AKQを含む)7枚以上のメジャー(♥/♠)を持ち、8～9トリック取れるハンドを4♣/4♦でオープンする。
(4♣→♥スート、4♦→♠スート)
サイドのA、Kは１枚以下。
ソリッドでない8枚以上のメジャーは4♥/4♠でオープンするのでスラムの判断が容易になる。
4thの位置ではナムヤッツのオープンはしないこと。

ナムヤッツ4♣(!)/4♦(!)の後の展開
ビッド	点数の範囲	条件（ハンドの形）
(4♣)-4♦(!)、 (4♦)-4♥(!)		スラムに興味があるハンド。 → 4♠/5♣/5♦/5♥ ：対象スート以外のAかボイドの位置 → 4NT ： Kを持っている。 →4NT→ 5♣ ： Kの位置をきく。 → 4♥/4♠ ： A、Kがない。
4♥/4♠		サインオフ

ギャンブリング3NTおよびナムヤッツを使用するときのオープニングビッド

ビッド	点数の範囲	条件（ハンドの形）
1♥/1♠	12～21	♥/♠が5枚以上。ルールオブ20。 3rd/4thの位置の時は11点でもオープン。ルールオブ15。
		▶1st/2ndの位置でのオープン以降のビッド
		▶3rd/4thの位置でのオープン以降のビッド
1♣/1♦	12～21	♥と♠が4枚以下の時。長いほうの♦か♣(♦4♣4は1♦､♦3♣3は1♣)。ルールオブ20。 3rd/4thの位置の時は11点でもオープン。ルールオブ15。
		▶以降のビッド
2♣	22以上	① 22pts以上のバランスハンド。
	17pts以上	② 強いアンバランスハンド。　　17pts以上で、♥/♠が一番長いハンドは４ルーザ以下、♣/♦が一番長いハンドは３ルーザ以下。注：絵札点が14pts未満の2♣オープンは規則で禁止されている。
		▶以降のビッド
2♦/2♥/2♠ (ウィーク2)	6～9	内容の良い6枚スート。絵札点がそのスートだけに集中していること。原則として、他に4枚以上のメジャースートがないこと、ボイドがないこと。 4thの位置ではウィーク2オープンは行わないこと。注：スートの枚数+絵札点が10未満のウィーク2オープンは規則で禁止されている。
		▶以降のビッド
3♣/3♦/3♥/3♠	10以下	内容の良い7枚以上のスート。(トランプのAKQがそろっていない) 4thの位置ではオープンせず、パスすること。 ▶以降のビッド
3NT	10以下	♣または♦でAKQを含む7枚か8枚のスート。サイドにストッパーがない。 (ギャンブリング3NT) 4thの位置ではギャンブリング3NTのオープンはしないこと。 → パス： 3つのサイドスートにストッパーがある場合。 → 4♥/4♠ ：サインオフ(♥/♠でプレーしたい) → 4♣ ： 4レベルでプレーしたいハンド。 → 5♣ ： 5レベルでプレーしたいハンド。
4♣(!)/4♦(!)		AKQを含む7枚以上の♥/♠スート。8～9トリック取れるハンド。(4♣→♥、4♦→♠) サイドのA、Kは１枚以下。(ナムヤッツ) 4thの位置ではナムヤッツのオープンはしないこと。 → 4♦(!)/4♥(!) ：スラムに興味のあるハンド。 → 4♥/4♠ ：サインオフ
4♥/4♠	10以下	♥または♠で(トランプのAKQがそろっていない)8枚以上のスート。 4thの位置ではオープンせず、パスすること。
1NT	15～17	バランスハンド。ストッパーがないスートがあっても良い。
		▶以降のビッド
2NT	20～21	バランスハンド。原則として4つのスート全部にストッパーがあること。 ▶以降のビッド
2♣ 次に2NT	22～23	バランスハンド。4つのスート全部にストッパーがあること。
		2♣-2♦-2NTの後のビッドは2NTオープンの後のビッドに準じる。
		▶以降のビッド
		▶その他の約束(2♣次に2NTの点数範囲)
2♣ 次に3NT	24～25	バランスハンド。4つのスート全部にストッパーがあること。
		▶その他の約束(2♣次に2NTの点数範囲)

【参考】ルールオブ20：ハンドの絵札点と長い2スートの枚数を足してそれが20以上ならオープンしてもよい。最低でもAが1枚かKが2枚あること。
【参考】ルールオブ15： 4thの位置でオープンするときハンドの絵札点と♠の枚数を足してそれが15以上ならオープンしてもよい。

(!) はアラートが必要なビッドを示す。
→ はその後のビッド展開を示す。