お盆のならわし



館腰地区の農家で行われていたお盆のならわしを記録しておきます。
これは直接仙台弁とは関係がありませんが、言葉はならわしと密接な関係にあることから記録しておくこととします。
お盆のならわしとは先祖の霊をお迎えしてをお祈りするためのものでした。
なお、これは昭和30年代のkonnokの記憶から作成しています。最近は簡略化が進んでいます。

日 付 お 盆 の な ら わ し 関連する仙台弁
8月13日 仏壇の前に飾り付けをして「ぼんで」を作る。
なす、きゅうり、ささぎ豆、みょうが、ほおづきなどを糸で結んでぶら下げる。
ちょうちんや麩をぶら下げる。 このちょうちんはお墓参りの際にもって行き、お墓の前に飾る。
花を飾り、台にろうそくたてを置き、鐘と香炉鉢を置く。

仏壇に供えるお膳は蓮の葉の代用として山芋の葉を取ってきて裏返しに置き、
その上に供え物のご飯やおかずを載せる。

縁側(いがわ)に大き目のちょうちんを掲げ、火をともす。
ご先祖様はこのちょうちんを目印に戻ってくると信じられている。
この日は夕方から親戚や新盆の家を回って先祖の霊に線香を手向ける。

迎え火として、家の入り口に焚き火をする。
燃やすものは麦わらを使うが、稲わらでもよい。
ぼんで、いか゜わ
8月14日 仏壇に山芋の葉のお膳を供える。 この日まではおはぎを供える。

迎え火として、家の入り口に焚き火をする。
燃やすものは麦わら(むんから)を使うが、稲わらでもよい。
むんから
8月15日 この日は餅をついてお供えをする。仏壇に山芋の葉のお膳を供える。

送り火として、家の入り口に焚き火をする。 その際に餅を焼いて食べる。
燃やすものは麦わらを使うが、稲わらでもよい。



ぼんでの飾りの例 ぼんでの飾りの例
ぼんでの飾りの例 ぼんでの飾りの例