最近読んだ本

ブクログブクログに読んだ本の感想をアップしています。


2018年1月28日

森絵都の漁師の愛人を読みました。 5つの短編が収録された短編集でした。
既婚者の長尾とつきあっていた紗江は、長尾が勤めていた音楽事務所の倒産を機に漁師に転職してしまったため、長尾について海辺の街に引っ越しました。 長尾の妻から時々なぜかかかってくるとりとめのない電話や、豊漁の時はうれしそうな長尾の様子を見ながら暮らしている紗江ですが、長尾の同僚の妻たちからの悪意のある視線に辟易しています。 長尾が実は妻と連絡を取っていたということを長尾の口から聞いて、紗江は...
震災後をテーマにした物語2つは面白く読みましたが、プリンを題材にした3編は全然面白いと感じませんでした。


2018年1月28日

誉田哲也の増山超能力師事務所を読みました。
超能力の存在が科学的に証明され、超能力を持っている人がその能力を使ってビジネスをしていく時代という設定の物語でした。 増山超能力師事務所の社員や関わる人たちが順番に主人公となって超能力を使ったビジネスが物語られていきます。
サブテーマとして、悪用すれば犯罪も簡単にできてしまう超能力をどのようにコントロールしていくかという仕組みについても考察されています。 超能力を持ってしまった人がそれを普通の社会の中でどのようにコントロールしていくのか、という考察はコンピュータや自動車が発達してしまった現在の自分たちに置き換えて考えることもできるなあ、と思ったのでした。


2018年1月22日

ジャン・ポール・ディディエローランの6時27分発の電車に乗って、僕は本を読むを読みました。
フランスのちょっと変わった人たちの物語でした。 主人公のジャンは不要になった本を廃棄処理する機械を運転する仕事に就いています。 毎日たくさんのトラックがジャンが動かしている機械に本を運んできます。 本は機械の大きなナイフで裁断され、ハンマーでつぶされ、溶解されていきます。
機械の動作音は大きく、内部の清掃作業は危険を伴う作業で、さらに上司はいけ好かないやつということで、ジャンは会社の仕事に満足感を得られていません。
そんなジャンの人生に赤いUSBメモリの形をした他の人の日記が紛れ込んできます。 その日記を読んだジャンは日記を書いた女性を探そうとするのですが...
この本を読んで印象的だったのは、満足感を得られない職場というのは拷問に近いものなのかもしれないということでした。 私がジャンと同じ状況に置かれたら精神を病んでしまうかもしれないと思いました。


2018年1月13日

北村薫の太宰治の辞書を読みました。
空飛ぶ馬をはじめとする「円紫さんと私」シリーズの最新作でした。 以前のシリーズでは「私」は女子大生でしたが、今作では連れ合いもいるし、かわいい子供もいる仕事盛りの女性になりました。
太宰治の女生徒という短編を題材に、その中でロココ調を辞書で引くという記載があることから、この辞書とはどの辞書なのだろうかという疑問を縦糸に、ピエール・ロチや三島由紀夫、そして「生まれてすみません」の話題を横糸に物語は語られていきます。
「私」の20年後の姿が描かれていても女子大生の頃の面影もちゃんと残っているのがうれしい。 同級生の正ちゃんも登場して正ちゃんらしい語りをしてくれるのもうれしい。
後書きで米澤穂信が書いているように「まさか、また読めるとは思わなかった」という驚きとうれしさでいっぱいで読んだのでした。


2018年1月1日

今年も、面白そうな本を探して読んでいきたいと思います。 そしてなるべく本を選ぶときに参考になるようなコメントを記録していきたいと思います。
昨年末から本を読むペースが落ちてきているので、今年はもう少し本を読んでいくようにしたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。




2017年に読んだ本の感想