最近読んだ本

ブクログブクログに読んだ本の感想をアップしています。


2017年5月17日

小路幸也のヒア・カムズ・ザ・サンを読みました。 古き良き時代のホームドラマ東京バンドワゴンシリーズの10作目でした。
もともとは日常の謎をテーマにしたシリーズでしたが、各巻で登場した人たちもエピソードに顔を出して近況が説明されるので、本当にホームドラマと言った風情の物語になってきました。 マンネリ化してきているところもありますが、登場人物たちのこれからが楽しみなので、続編が文庫化されたら読んでいくことになると思います。


2017年5月10日

米澤穂信のいまさら翼といわれてもを読みました。
氷菓を初めとする古典部シリーズの最新刊短編集でした。 おなじみの折木奉太郎や千反田えるたちの物語が語られます。
奉太郎の省エネのモットーがどこから始まったのか、が語られる「長い休日」も良かったのですが、やはり表題作の「いまさら翼といわれても」が一番良かったと思いました。
みんな少しずつ大人になっていくんだなあ、と思わせる物語たちでした。


2017年5月6日

SCRAPのリアル脱出ゲーム公式過去問題集を遊びました。
この本に収録されているのは、ある飛行機からの脱出、ある使徒からの脱出、謎の聖堂からの脱出、月面基地からの脱出の4公演でした。 konnokが実際に参加したのは月面基地からの脱出だけだったので、他の3作品は楽しめました。
実際に問題を解いてみると正解率は50%以上なのですが、本番の緊迫した状況ではなかなか解けないものなんですよね。 konnokが参加した月面基地からの脱出では脱出に失敗しました。(楽しかったんですけどね。でも難易度は他の3作品より高いような気がします。)
柔軟な頭を維持してそのうちまた脱出ゲームに参加したいと思ったのでした。


2017年4月25日

坂木司のホリデー・インを読みました。 ワーキング・ホリデーウィンター・ホリデーの登場人物たちが主人公の短編集でした。
生まれて初めて父親のヤマトを訪ねてきた小学5年生、進。 進が現れたためホストから宅配便配達に仕事を変えたヤマト。 ヤマトと進の世話を焼くホストクラブの経営者ジャスミン、といった魅力的な登場人物たちが描かれています。 近所にいそうな人たちの物語を楽しみました。


2017年4月25日

貴志祐介の極悪鳥になる夢を見るを読みました。 konnokも気に入っているホラー小説作家貴志祐介のエッセー集でした。
ホラー小説を書いてあるだけあって、ものごとの見方が普通の人とは変わっていて面白く読みました。
とは言え、「人間が絶対に過ちを犯さないことを前提に作られているシステムと性善説に基づいて作られているシステムは必ず破綻する」という指摘についてはその通りだと思ったのでした。


2017年4月20日

伊坂幸太郎の首折り男のための協奏曲を読みました。 オムニバス短編集Story Sellerに掲載された短編2編をふくむ8編の短編を収録した短編集でした。
気に入ったのは「僕の舟」という短編でした。 若い頃に「水平リーベ僕の舟」という元素周期表の言葉が気に入っていつも口ずさんでいたという女性の物語でした。 お見合いで結婚した夫と平凡な一生をおくり、老境に入った彼女は初恋の男性が今どうしているか知りたくなって探偵に調査を依頼するのですが... 若い時も老境に入ってもかわいい性格のその女性の物語が気に入りました。


2017年3月30日

東野圭吾の祈りの幕が下りる時を読みました。 刑事ミステリー加賀恭一郎シリーズの文庫最新刊でした。
加賀恭一郎の母親百合子が家庭内のもめ事に疲れて失踪してから16年。 仙台に身を隠して生活していた時に百合子と親しくしていた男性からの連絡で恭一郎は母親が孤独に亡くなったことを知ったのでした。
日本橋署に勤務する恭一郎は近くで発生した殺人事件の押収品と仙台の母親の遺品のメモに共通点があることに気づきます。 そして恭一郎がたどり着いた推理は...
読んでいくうちに切なくなってしまう物語でした。


2017年3月25日

東山彰良の路傍を読みました。
俺28歳、同い年の喜彦とつるんで定職にも就かず泥酔したサラリーマンから財布を抜き取っては酒を飲んでソープランドに行く日々。 そんな二人のチンピラが遭遇するトラブルが連作短編で語られていきます。
二人が遭遇するのは法律に触れるようなトラブルばかりですが、二人がきわどいところで難を逃れてなんとか生き延びていく様子が飄々とした語り口で語られるので物語に引き込まれてしまいます。


2017年3月18日

中道裕大の放課後さいころ倶楽部9を読みました。
ボードゲーム紹介コミックの9冊目でした。 今回も女子高校生たちがお邪魔者、アンドールの伝説、コードネーム、ディクシットといった定番のボードゲームを遊びます。 ゲームの魅力がわかりやすく紹介されています。


2017年3月17日

ジェフリーアーチャーの機は熟せりを読みました。
クリフトン年代記の6巻目です。 セバスチャンの同僚ハキム・ビシャラは悪役たちの陰謀により、麻薬密輸の嫌疑を受けてしまいます。 ビシャラの無実を証明しようとセバスチャンたちは行動を開始します。
ハリーの英雄的な行動の結果、ロシアのアナートリー・ババコフの著書は全世界で発売され、ババコフはノーベル賞を受賞することになります。 そして、ノーベル賞の授賞式の日、ババコフは...
悪女バージニアは悪事を重ねたあげく収入が途絶えてしまい、窮地に陥ってしまいます。 まあ、この物語では窮地に陥った登場人物が次のタイミングでは逆転するのが常なので心配はしませんが。
主人公たちだけではなく、敵側の登場人物も魅力的に描かれているので、面白く読みました。 ところで、この物語はいったいいつ完結するのでしょうか。


2017年3月4日

北村薫の中野のお父さんを読みました。
主人公の田川美希は文芸誌の編集者。学生の頃はバスケットボールでならした体育会系の編集者です。 その美希のところにいろいろな謎が持ち込まれます。 不思議な謎を快刀乱麻のごとく解決するのは中野の実家のお父さんなのでした。
8つの謎の中で気に入ったのはエイプリルフールの話と宝くじの話でした。


2017年3月4日

三上延のビブリア古書堂の事件手帖7を読みました。
ビブリア古書堂の事件手帖シリーズの完結編でした。 栞子の母親智恵子が急に失踪した理由が明かされ、大輔と栞子もハッピーエンドを迎えます。
今回のエピソードでは古書中の古書、シェークスピアの戯曲の初版本とその複製が登場します。 徳川家康と同時代のシェークスピアの戯曲がどのように出版されたのか、それの複製がどのように作られたのかが解説されます。
栞子と智恵子のシェークスピアの戯曲の初版本をめぐる勝負はどのような結末をむかえるのでしょうか。 栞子さんが大輔にシェークスピアの蘊蓄を語るところでエンディングを迎えるのがこの物語にふさわしいと思いました。


2017年2月18日

山田詠美の学問を読みました。
東京から静岡に転校してきた仁美、人気者でリーダーシップのある心太、医者の息子で食いしん坊の無量、眠るのが大好きな千穂、彼らが小学生から中学生、高校生に成長していく過程が官能的な表現を含めながら描かれます。
のびのびと生活していく登場人物たちの成長の物語を楽しみました。 そして彼らがいつどのようにこの世を去るのかということも章のとびらに書かれていて、人生のはかなさも感じてしまいます。


2017年2月8日

上橋菜穂子の炎路を行く者を読みました。 精霊の守り人のシリーズの外伝でした。
ヨゴ皇国の近衛兵<帝の盾>の武人の長男として生まれたヒュウゴは、ヨゴ皇国がタルシュ帝国に滅ぼされてしまったためにタルシュ帝国の兵士により近衛兵の親族皆殺しに合います。 母と妹を殺されながらも何とか逃げ延びることができたヒュウゴは、武術のスキルを活かして貧民街のごろつきたちのカシラになるのでしたが、満たされない思いが募ります。
ヒュウゴはヨゴの人たちの助けになるべく、タルシュ帝国の武人になることを決意するのでした。 修羅を行くヒュウゴの心の支えは、ヒュウゴを温かく見守ってくれたリュアンだったのでした。
バルサの15歳の時のエピソードも収録されていて、こちらも面白く読みました。


2017年2月5日

江國香織のスイートリトルライズを読みました。
人付き合いが苦手な会社員の聡とテディベア作者の瑠璃子の夫婦は結婚して数年たちます。 会社から帰ると自室に閉じこもってテレビゲームをしている聡、それに不満を感じていない瑠璃子。 聡の妹の文からは「お兄ちゃんたちへん」といわれてしまいます。
そして、聡にも瑠璃子にも互いに相手に言えない秘密ができてしまいます。 夫だけを愛せればいいのに、と思う瑠璃子の日常が描かれます。


2017年2月1日

誉田哲也の感染遊戯を読みました。
姫川玲子シリーズの短編集でしたが、今作では姫川玲子はほとんど登場しません。 代わりに姫川玲子と関連のある3人の刑事・元刑事が主役となって各短編が語られていきます。
薬害事件などのような官僚による法に問われない不正と、それを法によらずに裁こうとする被害者側の行動がテーマになっています。 許されない犯罪なのだが、仕方のない面もあると思わせる語り口が誉田哲也らしいと思いました。


2017年1月18日

絲山秋子のラジ&ピースを読みました。
相馬野枝は25歳から六年間続けた仙台のFM局から群馬のFM局に転職します。 そこでラジ&ピースという番組のパーソナリティーを始めます。 野枝は番組で見せる顔とは違うかたくなな素顔をもてあましています。 そんな野枝は朗らかで無防備な女医の沢音と出会って時々会うことになります。
自由に生きる女性の生き様が淡々と描かれています。


2017年1月18日

越谷オサムのくるくるコンパスを読みました。
将棋部の中学三年生、カズト、シンヤ、ユーイチは関西方面の修学旅行を途中で抜け出す計画を立てます。 二年生の学期末に大阪に転校していった佳織に会いに行こうと考えたのでした。
何とか先生の目を盗んで修学旅行を抜け出した三人は複雑な地下鉄の乗り換えに迷ったり、不良高校生に絡まれたりしながらも何とか佳織の通う中学にたどり着くことが出来たのでしたが...
エピローグで語られる後日談が感動的です。


2017年1月17日

カズオ・イシグロのわたしたちが孤児だったころを読みました。
イギリス人のクリストファーは上海の租界で貿易関係の仕事をしていた父と美しい母とともに子供時代を過ごします。 ところが、父と母は失踪したのか誘拐されたのか突然失踪してしまいます。
大人になって探偵で名をあげたクリストファーは父と母が失踪した真相を探るため戦争中の上海に戻ってきます。 そしてそこで明かされた真実は驚くべきものだったのでした。
カズオ・イシグロの小説は面白いのですが、背景を丹念に描きその積み重ねで事実を語るという手法なので、通勤電車で細切れに読んでいるkonnokの読書法とは相性が悪いなあ、と思ったのでした。


2017年1月16日

川瀬七獅フよろずのことに気をつけよを読みました。 川瀬七獅フデビュー作で、呪術をテーマにしたミステリーでした。
呪術を専門にしている仲澤のもとに、祖父を惨殺された真由という少女が訪ねてきます。 仲澤は真由とともに事件の真相を探っていきます。 四国から東北までまわって江戸時代にさかのぼる呪術師の存在を探り当てた仲澤と真由はその本拠地に乗り込んでいくのですが...
ちょっと荒削りなところもありますが、いきおいのある物語を楽しみました。


2017年1月1日

今年も、面白そうな本を探して読んでいきたいと思います。 そしてなるべく本を選ぶときに参考になるようなコメントを記録していきたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。




2016年に読んだ本の感想