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クク(カンビオ)ルール


クク(カンビオ)のルールは、Board Game Arenaのゲームページからのリンク用に記述しています。

ククはフランス発祥のギャンブルで、イタリアでは伝統的なゲームです。
ククと呼ばれるカードセットを使用します。

準備

プレイ時間に応じて同じ枚数のコイン(通常は25枚、ショートゲームは10枚など)を全プレイヤーに配ります。
プレイの順番を決め、その順番で席に着きます。
カードをシャッフルして、山札にします。
このゲームでは40枚のカード(-4 ~ 15、各2枚)を使用します。
8人以上でプレイする場合は、15を1枚抜いて、合計39枚のカードでプレーします。
プレイ中、配るカードがなくなるまで、カードはシャッフルされません。
新しいラウンドになると、カードは再度シャッフルされます。
各ラウンドで、全員が参加費としてコインを1枚払い、テーブル中央のコイントレイに集めます。

プレー

1ラウンドはいくつかのディールから構成されます。
ディールではカードが1枚ずつ配られたあと、プレイヤーは各1回ずつ以下のいずれかを行います。
1: チェンジ(change)
 左隣のプレイヤーにカードの交換を要求します。
 最後のプレイヤーは山札とカードを交換します。
2: ノーチェンジ(no change)
 交換を要求しません。
(BGAの実装では時計回りにプレイします。ただし、元のルールでは反時計回りです。)

特殊なカード交換

15:自分の番でなくても、いつでもオープンおよびスコアリング開始を宣言することができます。
  (BGAの実装ではCUCCOが自動的にオープンされます)
14:プレイヤーが交換を要求した場合、交換は行われず、交換を要求したプレイヤーは失格となります。
13、11:プレイヤーが交換を要求した場合、交換せずにパスを宣言し、そのプレイヤーに左隣のプレイヤーと交換させます。
12:交換を要求された場合、交換をせずにニャオを宣言し、最初に要求したカードの所持者を失格とします。
-4:交換が完了した場合、MATTO(-4)を受け取ったプレイヤーは失格となります。
  相手が14または12を持っている場合、そのカードが優先され、MATTO(-4)の交換は行われません。

山札のカードと交換する場合

15:カードの交換はできず、元の手札のままとなります。
14と12:通常のルールに従って失格となります。
13と11:通常のルールでもう1枚カードを引きます。
-4:最も強いカード(CUCCOより強いカード)となります。

ディールの結果

失格となったプレーヤーと、カード番号が最も小さい状態で残ったプレーヤーへのペナルティは以下のとおりです。
ディール1~3(子供の時間): ラウンド数と同数のコインを支払います。
  ディール中に支払うコインが足りなくなった場合、プレイヤーはコインを払えるだけ払い、脱落します。
ディール4以降(大人の時間): 脱落(このラウンドの以降のディールに参加できません)。
  コインの支払いはありません。

ディールの終了(スコアリング)

全員が1ターンを終えた後、まだ失格になっていないプレイヤーは全員手札を公開し、カードが一番弱いプレイヤーと失格になったプレイヤーは現在のディール数に応じたペナルティを受けます。
失格者と最小数が複数いる場合は、その全員がペナルティを受けます。
スタートプレイヤーだったプレイヤーの左隣のプレイヤーが、新しいディールのスタートプレイヤーになります。

ラウンドの終了

最後のプレイヤーが1人になるまでプレイし、最後に残ったプレイヤーはコイントレーのコインを全て受け取ります。
すべてのプレイヤーが同時に負けた場合、コインは次のラウンドに持ち越されます。
そのラウンドの勝者が次のラウンドのスタートプレーヤーとなります。
これを、誰かが破産するか、あらかじめ決められたラウンド数まで行い、最も多くのコインを持つプレーヤーが勝利します。
新しいラウンドの開始時に手持ちのコインが0枚の場合、そのプレイヤーは破産し、そこでゲームは終了します。


プレーのヒント


このゲームではカードを公開したときに自分が一番弱いカードでない場合はペナルティをうけません。
右のプレイヤーから交換を要求され、交換した結果自分のカードが強くなった場合はノーチェンジを選択します。
交換では11以上の強さになることはないので、配られたカードが3より強い場合は確率的にノーチェンジを選択したほうがいいです。
上記のように交換後にノーチェンジを選択したプレイヤーがいる場合や前のプレイヤーがノーチェンジだけを選択しているときは判断の基準を調整します。

BGAの実装ではCUCCO(15)は自動的にオープンされます。
CUCCO(15)を配られたプレイヤーの2人前のプレイヤーの手番の前に自動的にオープンされます。
確率は低いですが、このロジックだとCUCCO(15)が交換されてしまう場合があります。
交換を要求した人の次に2人続けて家(11)か馬(13)でパスされ、その次のプレイヤーがCUCCO(15)を持っていた場合です。
オフラインでのプレーでも発生することだし、発生すると楽しいのでそのロジックのままにしてあります。

CUCCO(15)をスタートプレイヤーが持っていた場合はプレイヤーの残りが3人以上の場合はオープンしません。
交換を要求されることはないし、ディールの途中で誰かが失格するかもしれません。
ただし、CUCCO(15)をスタートプレイヤーが持っていて残りプレイヤーが2人だけの場合はオープンします。
もう一人のプレイヤーが山札と交換を要求しMATTO(-4)を引くとCUCCO(15)が負けてしまうためです。

このゲームではカードのカウンティングができます。
MATTO(-4)と11以上のカードのどれが出たかを記憶しておくとプレーの参考になるかもしれません。


バリアントルール


ゲームの長さ

short game : プレイヤーは最初に10枚のコインを持ち、3ラウンドのプレイでゲーム終了となります。
standard game : プレイヤーは最初に25枚のコインを持ち、6ラウンドのプレイでゲーム終了となります。

キャンセレーション CUCCO

キャンセレーション CUCCO : 一度のディールで同じカードをオープンしたプレイヤーは失格となります。
このバリエーションでは、2枚のCUCCOを含む40枚のカードを使用します。


カードサマリ


強さカード名交換を要求された場合山札から引いた場合
15Cucco (ふくろう)交換します交換します (*1)交換しません
14人間交換しません失格させます失格します
13交換しません次のプレイヤーと交換もう1枚引きます
12交換しません(*2)交換しません (*2)
11交換しません次のプレイヤーと交換もう1枚引きます
0-10(数字)交換します交換します交換します
-1バケツ交換します交換します交換します
-2お面交換します交換します交換します
-3ライオン交換します交換します交換します
-4Matto (道化)交換します交換します (*3)最強のカードになります

*1:Cucco(15)を持っているプレイヤーは、いつでもオープン宣言することができます。
  (相手プレイヤーからカードの交換を要求される前に)。
*2: 最初にこのカードを配られたプレイヤーは失格となります。
*3: 交換でMATTO(-4)を受け取ったプレイヤーは失格となります。