2004年に読んだ本


2004年12月30日

恩田陸の不安な童話を読みました。
ロジカルな論理とは違った次元でのミステリーでした。 物語は読みやすいのですが、今ひとつ心に残りませんでした。 この人は地元仙台の小説家だということなので、もう少し他の小説も読んでみようかな、というところです。


2004年12月28日

酒見賢一の陋巷に在り 魯の巻を読みました。
顔回の物語の最終巻、13巻目です。
この巻で物語は一応結末を迎えることになります。 楽しんで読んできた顔回の活躍もこれで終わりかと思うとちょっと淋しくなってしまいます。
思い返して見れば、この長い物語を通して、顔回、孔子、子容、五六、徴在、祝融、顔穆、、、子路、医睨、太長老と魅力的なキャラクターたちがあるときは融和し、あるときは呪術の限りを尽くして戦うという物語に引き込まれました。
陋巷に在りはおすすめの本にサブ項目として収録してはあったのですが、主項目として起こすこととしたいと思います。


2004年12月26日

以前、読まないだろうと書いた電車男を長男が買ってしまいました。
買ってすぐあっという間に読み終えてしまったとのこと。 長男から、面白いからお父さんも読んでみたら、と言われてもちょっと手が出ません。 まあ、本は嫌いではないので、ちょっとぱらぱらと読んでみましたが、やっぱり私の体質には合いません。 枝葉の部分を除くと、内容はページ数として3分の1くらいじゃないでしょうかね。

ところで、この本の主人公である電車男自身や彼に対して励ましのコメントをしていた人たちはこの本についての印税を貰っていないんですよね。 その点は面白いなあ、と思ってしまいました。


2004年12月21日

山田詠美の快楽の動詞を読みました。
はじめは短編小説かな、と思って読んでいたのですが、エッセイでもあり文壇の批評でもあり短編小説の味付けもある本でした。
例えば、セックスと小説の関係を論じている「快楽の動詞」では房事の最中に女性の発する言葉の分析が論じられていました。 この分析を読んでいて「今いくよ、くるよ」の漫才師を連想した私はちょっと変でしょうかね。
とは言え、楽しく読むことができました。


2004年12月10日

山田詠美の24・7(twenty-four seven)を読みました。
山田詠美らしい男と女の恋物語の短編集でした。 いろいろな恋物語のオムニバスでしたが、ひとつひとつの物語についていくのが精一杯でした。


2004年12月9日

岡嶋二人の珊瑚色ラプソディを読みました。
岡嶋二人のミステリーはほとんど読んだつもりでしたが、まだ読んでいないものが残っていました。 とは言え、今回のミステリーはちょっと面白くありませんでした。 謎ときに無理があるんじゃないかなあ。


2004年12月9日

岩井志麻子の自由戀愛(自由恋愛)を読みました。
岩井志麻子の十八番は明治時代の岡山を舞台にした怖い物語ですが、これは大正時代の山の手のお嬢様たちを主人公にした怖いお話でした。
今回は血のにおいはしませんでしたが、やはりこの人の描く女の人は怖いですね。 どの時代のどの階層の女の人でも女の人はみんな怖いのかもしれませんが。


2004年12月8日

柘植久慶の誰も書かなかった 大震災生存の達人を読みました。
大震災のときは警察や消防は役に立たない、ロンドンに本拠を置くロイズ保険機構も東京はあまりにもハイリスクなので損害保険を受け付けていない、などの最初のほうの記述を読んで、つい買ってしまいました。
後半はいろいろな状況で大震災に遭遇した場合の対応方法が条件別に記述されていましたが、ワンパターンでちょっと面白くありませんでした。


2004年12月5日

しげの秀一の頭文字(イニシャル)D 30を読みました。
今回も楽しんで読みましたが、拓海と城島のバトルの結末はちょっといただけませんでしたね。 もう少し、テクニック寄りの結末にして欲しかった。
最後に収録されている短編では啓介と女の子の考えていることのズレがシュールでした。


2004年12月2日

酒井順子の負け犬の遠吠えを読みました。
流行語にもなった30代女性シングルトン「負け犬」の発生・生態・老後などを解説した本でした。 帯には「嫁がず産まず、この歳に。」と過激な言葉が書いてあります。
結婚しない女性の大量発生による少子化についてはいろいろな論評があって、日本の伝統が薄れてきたためとか、都市化による弊害であるとか、これから日本はどうなっていくんだ、とかいろいろ言われているところです。
男性である私の感想としては、結婚しない女性が問題になっているのに、結婚できない男性が非難されないのは片手落ちだ、という意見に納得してしまいました。 とは言え、今後の日本を考えるときに少子化は大きな問題になると思うので、本気になって考えていかなければならないですね。


2004年12月1日

ヘレン・フィールディングのブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 秋冬篇を読みました。
30代シングルトンのブリジットが主人公のコメディ、ブリジット・ジョーンズの日記の続編です。
春夏篇に比べるとちょっと話が飛びすぎて、ついていくのが大変でした。 イギリスのお話なのでダイアナ妃が亡くなったときのことがエピソードとして入っていて、この事件はイギリスの人たちにはショックだったんだなあと再認識しました。
最後はとりあえずハッピーエンドになっていて、めでたしめでたし。


2004年11月28日

藤島康介のああっ女神さまっ 30を読みました。
愛しのベルダンディの物語の30巻です。 今巻はちょっとパワーがありませんでした。次の巻に期待ですね。
とは言いながら、読んでいるとついニヤニヤしてしまうのは、登場人物たちが生き生きしているからですね。


2004年11月25日

松久淳と田中渉の恋火を読みました。
天国の本屋シリーズの3冊目です。
これも、現世に思いを残して天国に行ってしまった人と現世に残っている人とのあいだで思いを通じさせるという仕事をしている天国の本屋の物語でした。
この物語がすっと心に入ってくるのは、ひょっとしたら本を仲立ちとして物語が進んでいくことが本好きの私に合っているからなのかなあ、とか思ったりしています。


2004年11月23日

ヘレン・フィールディングのブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 春夏篇を読みました。
30代シングルトンのブリジットが主人公のコメディ、ブリジット・ジョーンズの日記の続編です。 相変わらずかしましく、ハチャメチャで、ちょっとほろ苦い物語に苦笑させられます。
この本をオニババ化する女たちの後に読むと、ここに描かれている女性の生き方が頭でっかちであるように感じました。 ハラが座っていると言う言葉もあるとおり、人間は頭でうわべだけ考えるのではなく、自分の身体を中心としてどっしりと行動するべきだと思います。 特に女性は身体と心の関係が密接なので、自分の身体を中心とした軸に沿って行動するのが自然だと思います。
この物語はイギリスの話なのですが、最近の日本の女性も全く同様で、おじさんとしては近頃の若い者は、と嘆いてしまいます。


2004年11月18日

電車男という本が出ているのでちょっと立ち読みしてみました。
収録されているのは2ちゃんねるという掲示板のログなのですが、ほとんどが文字で作った絵で構成されており、本文に相当する部分はほんの一部です。 私は古い人間なので、この構成だけで引いてしまいました。 この本を買うことはないと思いますが、ある意味すごいなあ、と感心してしまいます。


2004年11月17日

三砂ちづるのオニババ化する女たちを読みました。
「女性の身体性を取り戻す」という副題の、女性が自分たち自身の身体を認識して大事にしなければ社会全体がおかしくなる、と言う主張の本でした。
女性が性生活を楽しみ、および出産を経験することはその女性自体の身体性を向上してその女性たちのためになるのに、戦後の日本の社会はそれを封じ込める方向に動いている、と作者は憂いています。
この主張には私は諸手を揚げて賛成します。 現在のアメリカナイズされた世の中の常識では、人間が自分の身体の感じるままに動くことを罪悪であると考える傾向があります。 人間は数万年にわたって性と生殖を行ってきたのに、それを軽視する文化が長続きするはずはありません。
百年後に日本に住んでいる人間のうちの日本民族の割合が5割を割ったり3割以下になったりしたとすれば、それは例えば未成年の性行為を禁止しようとしているような愚かな人たちの行為の結果であるということになるのでしょうか。

この本を読んで、友人から今年の新年にもらった守るべき伝統とは何かという宿題の解答が出たと思います。 戦後50年経ってしまい、日本にはもう守るべき伝統などは残っていないのでしょう。 今伝統と言われているようなものを残しても仕方がありません。 新たに日本人の伝統を作り出さなければならない時期なのだと思います。


2004年11月13日

川端裕人のThe S.O.U.P.を読みました。
「S.O.U.P.」と名づけられたオンラインゲームの開発者で、今はインターネットのセキュリティを守るハッカーである主人公がインターネット網を狙うコミュニティと対峙するという物語でした。
物語の構成にはちょっと物足りない部分がありましたが、そのディテールは私のメンタリティにとてもマッチしています。
このHPの「奇妙な思いつき」に挙げてあるようなアイデアがいくつも描かれていたり、おすすめの本で挙げてある指輪物語やゲド戦記が頻繁に引用されたりします。
例えば、「メモリ空間という言葉があるけど、こんな小さなものの中に折りたたまれて格納されているんですね」などという表現にはしびれてしまいますね。
親の遺言で禁止されているオンラインゲームをやってみようかな、と思ってしまいました。


2004年11月11日

コンラート・ローレンツのソロモンの指環を読みました。
<動物行動学入門>と副題がついている、動物たちの生態を洞察力深く記述した本でした。
動物の行動を見かけで判断してはいけない、その行動を理解して付き合わなければならない、という主張は納得して読みました。 一般的に弱いと思われている動物が実際には残酷な殺戮者で、牙を持っている肉食動物は実際には騎士道にあふれた紳士である、という比喩は面白く読みました。
私は動物を飼ったことがなく、今後も飼うつもりはないのですが、動物を飼うつもりの人に対する警句も心に留めておこうと思ったところです。


2004年11月4日

杉浦日向子のごくらくちんみを読みました。
江戸時代の風俗の紹介で有名な杉浦日向子が、いろいろな珍味の紹介とお酒の紹介と男と女の物語をかけあわせたエッセイ風の本でした。
私は基本的に珍味やお酒に興味を持つ人間ではないのですが、それでも面白く読むことが出来ました。


2004年11月1日

J.K.ローリングのハリーポッターと不死鳥の騎士団を読んでいたのですが、飽きてしまいました。
妙に気取ったフォントや語り口が頭の中にすっと入ってきません。 読み続けるのが苦痛になってきます。
長男が発売日に買ったのですが、途中で投げ出していたので借りて読んでいたのですが、上巻の半分まで読まないうちに飽きてしまいました。 ひょっとしたらオリジナルじゃなくて日本語訳が悪いのかもしれないけど。


2004年10月28日

橋本治の上司は思いつきでものを言うを読みました。
この本は仕事をしている中で担当者と冗談で言い合っているうちに、買ってみようかな、と思いついて読んでしまいました。
いつものとおり、この人の主張はわからないことはわからないまま理解するというもので、わからないということを説明しようとするので読みながら疲れてしまいます。 とは言いながら、この本では結構面白いことが書いてあって納得して読みました。


2004年10月27日

松久淳と田中渉の天国の本屋 うつしいろのゆめを読みました。
天国の本屋の続編です。 今回は美人だがトウの立ち始めた結婚詐欺師が天国に行って、自分と関連する人たちとめぐり合って心が通いあうという物語でした。
まあ、子供だましのお涙頂戴の小説ではありますが、すっと物語が心に入ってくるという意味では私の肌に合っているのかもしれません。


2004年10月24日

浅田次郎の蒼穹の昴を読みました。
西太后の時代を舞台にした、青年たちの物語でした。 宦官と進士(科挙に合格した人)という立場の違いや、旧守派の陰謀、そして新しい時代に変わろうとする時代に翻弄されながらも、青年たちが真摯に生きていくというストーリーは泣かせます。
浅田次郎らしいストーリーでしたが、史実に忠実に描こうとしたためか、最初の星占いの老婆の予言と青年たちの運命の符号がいまいちだったのは残念でした。


2004年10月15日

リチャード・ドーキンスの利己的な遺伝子を読みました。
20年以上前に読んで非常に感動した「生物=生存機械論」という名前で出ていた本の増補改題版です。
今回は読み直した形になりましたが、やはり面白かった。 ゲームの理論を取り入れて、ESSの解説をしている章が今回新しく追加になりましたが、ここも面白いですね。


2004年10月14日

村上龍の5分後の世界を読みました。
日本が太平洋戦争の敗戦で降伏せず、いまだにゲリラ戦を戦っているというパラレルワールドに迷い込んでしまった男の物語でした。
この物語がただ残酷な描写なのに心に響いてくるのは、もしも時代が違う風に動いたら私もこのような世界に生きていたのかもしれないという思いのためでしょう。 イラクやアフガニスタンを見ていると日本もこのようになってしまった可能性もなくはなかったはずなので。


2004年10月5日

橋本治のいま私たちが考えるべきことを読みました。
橋本治のいつもの論文です。 今回は特に疑問を繰り返していくことにより、その問題の複雑さを理解させる、という手法を取っているようで、なかなかすんなりと頭に主張が入ってきませんでした。
で、結論は何、と読んでいくと、「この本は明快なる答」を用意しないのである、とはぐらかされてしまう。 困ったものです。


2004年10月5日

松久淳と田中渉の天国の本屋を読みました。
これも、天国のお話です。 人間ドックで2冊続けて天国の本はいけませんね。
この本は絵本仕立てで読みやすく、ストーリーも単純なのであっという間に読んでしまいました。 ふんわりとした肌触りの心温まる物語でした。 続編も出ているようなので、読んでみよう。


2004年10月4日

浅田次郎の椿山課長の七日間を読みました。
デパートに勤めている椿山課長がバーゲンセールの準備の過労のため、あっけなく死んでしまいます。
三途の川原で、椿山課長は現世にやり残したことがあるので、と申告して期限付きでこの世に戻ってきます。 戻ってきたこの世で、かりそめの姿の椿山課長が見たものは...
私もしがない担当課長なので他人事とは思えません。 浅田次郎のくだらないギャグに笑わせられながら、自分の人生を振り返ってしまいます。 ちょうど人間ドックの期間に読んでしまったので、長男にいろいろ言い残しておかないといけないなあ、とか真剣に考えてしまいました。


2004年10月1日

オースン・スコット・カードの消えた少年たちを読みました。
この本の最初の4分の3までは、モルモン教徒の夫婦と子供たちの必ずしも幸せとはいえない生活が描写されます。
私としてはこの部分はそれほど面白くはありませんでした。 この作者が悪いのか、訳者が悪いのか、モルモン教徒の生活が悪いのか、アメリカと言う国が悪いのか、途中で読むのをやめてしまおうと何度も思いました。

ところが、ところがです。
最後の4分の1で、物語が急展開すると、今まで描かれていた雑多なことがらが急に裏返しで輝いてきます。 最後のエピソードにはやりきれない思いと、これで良かったのかもしれないという思いが交錯します。
不思議な読後感の作品でした。


2004年9月22日

村上春樹のアフターダークを読みました。
映画を見た後のような読後感のある小説でした。
読者は「われわれ」と一人称複数で表され、ガイドに誘われながら、自由自在に空間を駆けるカメラとなって物語の世界に引き込まれていきます。
語られる物語はごくノーマルなものですが、過去から未来に流れる時間の中から、この真夜中から夜明けまでの時間が切り取られて語られている、逆に言うとこの短い時間の物語が過去と未来につながっていると感じられる小説でした。
久しぶりに村上春樹の小説を堪能しました。


2004年9月20日
沼上 幹の組織戦略の考え方を読みました。
とても面白かった。 今担当している仕事の中で、もやもやと頭の中で整理できていない不条理感がすっきりと整理されました。
例えば、以下のような指摘は納得してしまいます。
問題は、このような状況をどのように解決すべきか、ということなのですが、それは明確には書かれていませんでした。
確かに新書版で簡単に書けるような解決策があるなら、それを誰もやっていないはずがないですね。


2004年9月15日

原田宗典の日常ええかい話を読みました。
確かに与太話が面白く、あっと言う間に読めてしまうのですが、この人のエッセイは毒がないのがちょっと物足りないですね。
中島らもや東野圭吾のエッセイのように毒があるほうが面白い、と比較してしまったらいけないのかもしれませんが。


2004年9月15日

斎藤孝と倉田真由美の喫茶店で2時間もたない男とはつきあうなを読みました。
面白い組み合わせの二人が書いた恋愛論でした。
ところどころに面白い主張が書いてありますが、全体としてはそれほど面白く感じませんでした。 4分割法によるパターンわけとそれに対する意見が書かれていましたが、主張が一貫しておらず大雑把で納得しにくかったのが原因かもしれません。
やはり、この二人はそれぞれ自分のテリトリーでの主張を展開したほうが面白いんじゃないかなと思いました。


2004年9月14日

河合隼雄と南伸坊の心理療法個人授業を読みました。
心理療法士の草分けの河合隼雄から南伸坊が講義を受けるという形式の心理療法の解説書でした。
ちゃんとした訓練と知識なしに心理療法の仕事をしてはいけない、という指摘は生兵法は怪我の元ということわざを連想します。 心理学の解説書を読んでいるとなんとなくわかったつもりでいますが、これが一番よくないのかもしれません。
二者択一の質問に対しては必ずしもどちらかで答える必要はない、という指摘も、先週読んだ掌の中の小鳥のテーマとダブっていて、私はいつもそこまで深く考えて応対しているかなあ、と自分を振り返ってしまいました。
人間はどうも豊かな状態で生きていくように設計されていない、という指摘も私の考えと合致するところがあって納得できました。


2004年9月10日

岩井志麻子の魔羅節を読みました。
放送禁止用語の言葉狩りをしている人たちが目をむきそうな小説でした。
使われている言葉は確かに過激ですが、私たちが小さい頃は普通に使われていた言葉なので違和感なく物語の世界に入っていくことが出来ます。
ぼっけえ、きょうてえと雰囲気は同じですが、この短編集のほうが血のにおいがぷんぷんと匂ってくる感じがします。


2004年9月9日

加納朋子の掌の中の小鳥を読みました。
加納朋子の小説には魅力的なヒロインが登場しますが、今回も紗英という魅力的なヒロインが描かれています。 脇役も魅力的な配役で、謎がこんなに小難しくなければもっと楽しめる小説になるのになあ、と思ってしまいます。
女性の心理について、女性と言うのは恋人のネクタイ一つで機嫌を損ねてしまう、と書いてあって私の想像を超えています。 若い頃に声をかけた女性たちに振られ続けたのも納得してしまいますね。


2004年9月7日

藤島康介のああっ 女神さまっ 29を読みました。
愛しのベルダンディの物語の最新刊です。
今回もハチャメチャな物語に引き込まれてしまいました。 帯にはTVアニメ化決定と書いてあって、さてどうしようか、と思ってしまいました。


2004年9月7日

河合隼雄と村上春樹の村上春樹、河合隼雄に会いにいくを読みました。
村上春樹と河合隼雄の対談集でした。 小説を書くことと精神分析をすることの共通点や日本人と欧米人の違いなど面白く読みました。 河合隼雄の患者と対応するときの対応方法が自分の芯をしっかり持った上で患者を受け入れるということでしたが、これが出来たら良いんだけどなあ、と読んでいました。


2004年9月3日

長野まゆみのぼくはこうして大人になるを読みました。
またまた、男の子と男の子の恋愛をテーマにした小説でした。
私は長野まゆみはそれほど好きな作家ではないのですが、本屋に出ているとつい買ってしまうという悪い状況が続いています。
今回もいつもどおりの長野まゆみらしい小説で、それなりに楽しめましたが。 今度は新刊が出ても、古本屋に回るまで待つぞ。


2004年9月2日

永六輔の言っていいこと、悪いことを読みました。
永六輔が放送で話したことの中から印象的な話を集めたエッセイ集です。
日本人のこころの「結界」という副題からもわかるように、永六輔が考える日本のこころのよりどころが主張されています。 永六輔らしい主張も多く楽しめました。
とは言え、一番面白かったのは、ぎっくり腰になってしまった人の体験談でした。 私も不健康な生活を送っているのでいつかはそういう目にあうのかな、と考えると恐ろしいですね。


2004年8月27日

河合隼雄のおはなし、おはなしを読みました。
日本で最初の精神分析家の資格を取った人の書いたエッセイでした。 人間が心豊かに一生を送るにはおはなしと呼ばれるような物語が必要だという主張でした。
自己実現という言葉が独り歩きしてしまって本来の意味とは違う形で使われてしまっている、とか、現在の社会では死というものを忘れてしまったため、かえって人々に安らぎがない、というような主張には賛成してしまいます。


2004年8月27日

中島らもの 恋は底ぢからを読みなおしました。
この本は以前読んだことがあるのですが、中島らもの冥福を祈るために読み直しました。
この人のジョークはちょっと常軌を逸していて、脳みそに直接効いてくるところがあります。 何度読んでも同じ快感が味わえますね。


2004年8月25日

片山恭一の 世界の中心で、愛をさけぶを読みました。
大まかなストーリーは同じなので、村上春樹のノルウェイの森の後に読むと、こちらはちょっとクサいなあ、と感じてしまいます。
短くてあっという間に読めてしまって、泣かせる台詞も多いんですが、ちょっと感動とまでは行きませんでした。


2004年8月24日

村上春樹のノルウェイの森を読みなおしました。
村上春樹の初期の小説では「鼠の書く小説では人は死なないし女と寝ない」(うろ覚えです)と書かれていたように、死や性は一種のタブーだったのかもしれませんが、この小説では正面から向き合って書かれていました。
久しぶりに読んだのですが、違和感なく読めました。 最後の1行が主人公の喪失感を的確に表現しているなあ、と感じました。

とは言え、この小説では森の中に住む影の薄い女性と現実の世界にいる生身の女性が対比されて描かれていて「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を髣髴とさせるし、ねじまき鳥を予感させる深い井戸の話も出てきて村上春樹のそれ以降の小説の原点だったんだろうか、とも感じます。


2004年8月19日

酒井順子のたのしい・わるくちを読みました。
酒井順子のパワーを感じる主張がここかしこに書かれています。
他人の悪口を言うのがどれほど楽しいことか。ふふふ。
悪口を言うのは他人に対して優越感を得たいためなんですが、逆に自分の本性をさらけだしていることになるんだから注意しなくちゃいけませんね、という警告の書でもあります。


2004年8月18日

安野光雅の散語拾語を読みました。
色々なフシギなこと、奇妙な主張、納得できる主張のオンパレードで面白く読みました。
ルート5の覚え方と上九一色村事件が奇妙に符合していることなんかはついほくそえんでしまいます。 矢がコカコーラの瓶を貫いているオブジェなどは本当に不思議で私も眠れなくなってしまいそうです。(嘘ですが)


2004年8月14日

しげの秀一の頭文字(イニシャル)D 29を読みました。
今回の拓海のバトルの相手はおじさんペアの片方城島です。 まだまだ続くバトルで次の巻で何が起こるのか楽しみです。


2004年8月12日

山中恒のぼくがぼくであることを読みました。
私が小学生だった頃、学校で「6年の学習」というような雑誌を売っていました。 私もそれを購読していたのですが、「学習」の付録に小説がついていて、それを読んでとても感動したことを記憶していました。
たまたま古本屋でその小説を再度見かけたので、つい買ってきて読んでしまいましたが、やはり面白く読めました。
ここで描かれている母親のイメージは確かにステレオタイプなのですが、子供の頃に見上げる形で読んだときと現在横から眺める形で読んだときでは受ける印象もちょっと違っているのかなあ、とか思いながら読んでいました。


2004年8月11日

あさのあつこのバッテリー 2を読みました。
バッテリーの続編です。 巧と豪は中学校に入学して野球部に入部しますが、そこには腐りきった上級生の悪辣な罠が待っていたのでした。 ジュブナイルながらどんどん引き込まれてしまいます。
あさのあつこがあとがきで書いていた、「バッテリー」を友情物語になど貶めたりしない、という覚悟が潔く感じられます。


2004年8月10日

あさのあつこのバッテリーを読みました。
バッテリーという題名のとおり野球の物語ですが、野球の試合は全く出てきません。 自分の投手としての才能に絶大なる自信を持っている小学6年生の主人公、原田巧とそのキャッチャーとなるべく巡り合わせた永倉豪の物語です。 彼ら二人を取り巻く仲間たちや親たちとの心温まる交流が描かれています。 特に巧の弟の青波がいい味を出しています。


2004年8月5日

浅田次郎の歩兵の本領を読みました。
高度成長期に自衛隊に志願して入隊した男たちの物語でした。 いろいろなしがらみから自衛隊に入隊せざるを得なくなってしまい、入隊した後の理不尽な待遇にも耐えて生活していく若者たちの生き様が描かれています。 浅田次郎お得意の涙と笑いもちゃんとついています。
私は高校で運動部に入ったのに何故か嫌気がさして3ヶ月で退部してしまったという、軍隊のような組織には全く不適合な人間なのですが、この物語には引き込まれてしまい笑いながらあっと言う間に読んでしまいました。


2004年8月4日

山田詠美のラビット病を読みました。
ちょっと性格に問題のある女の子ゆりちゃんが、黒人のロバートと出会ってラブラブな生活を送るという物語です。
現実にこんなわがままな女の子がいたら相手をするのは大変だろうな、と思ってしまいますが、小説にするとゆりちゃんとロバちゃんの心温まる恋物語になってしまいます。
私の性格もちょっとゆがんでいるためか、結構気に入ってしまいました。


2004年8月3日

浅田次郎の王妃の館を読みました。
プリズンホテルシリーズのようなハチャメチャなストーリーに、ルイ14世の悲しい物語をからませた物語でした。 このため、泣かせの路線で行くのか、ハチャメチャなストーリーで行くのか、がどっちつかずになってしまい、ちょっと消化不良でした。
浅田次郎らしい泣かせるエピソードはあちこちにはめ込まれていて、それはそれで楽しめたのですが。


2004年7月29日

宮部みゆきの心とろかすような マサの事件簿を読みました。
パーフェクト・ブルーの続編で、犬が主人公のミステリー短編集でした。
今回は、犬のマサの視点からの物語が無理なく語られていて正編にくらべるとずっと読みやすくなっていました。
「マサ、留守番する」の章ではマサの飼い主の探偵が旅行で不在なのに、他の動物からマサが情報収集して推理を完結するというおとぎばなしのような構成でしたが、楽しめました。


2004年7月26日

宮部みゆきのパーフェクト・ブルーを読みました。
犬が主人公のミステリーで宮部みゆきの長編デビュー作とのことでした。
読後感としては、よく描かれてはいるのですが、いまいち登場人物に感情移入ができませんでした。 糸ちゃんと進也の掛け合いも今ひとつで、もうちょっとひねりが欲しいなあ、というところです。 謎解きもちょっと唐突で納得できませんでした。
続編も買ってあるのでそれに期待というところです。


2004年7月22日

加納朋子のささら さやを読みました。
子供が生まれたばかりの奥さんが突然交通事故で夫を亡くしてしまいます。 その夫は幽霊になって妻と子供を助けようとするというお話です。
内容の割には明るい文体で透明な悲しみが漂います。 加納朋子らしいミステリの味付けもされていて、物語に引き込まれてしまいました。


2004年7月21日

酒見賢一の陋巷に在り 聖の巻を読みました。
顔回の物語12巻目です。 とうとう、顔儒の邑も滅びてしまいましたが、いつの日か復活するための試練であれば仕方がないのでしょうか。
子容の最期がちょっと物足りなかったですね。 顔回もいたのだからもう少しいろいろあってもよかったような気がします。


2004年7月20日

金子満雄の 生き方のツケがボケに出るを読みました。
老人性のボケは精神の生活習慣病である、という主張の本で、全くそのとおりだと思います。
趣味と意欲を持って生活していかなければ、仕事を辞めたとたんに老人性痴呆の罠が待っているという恐ろしいお話でした。 自分を振り返ってみると真面目一本で感性が乏しいのでボケやすいタイプだな、と心配になってしまいます。 右脳を活性化するような生き方をしていかないといけませんね。


2004年7月18日

村山由佳の青のフェルマータを読みました。
今回は、ちょっと面白くなかったですね。 残念ですが、物語の練りがちょっと足りなくて散漫な物語になってしまっています。


2004年7月17日

村上春樹の少年カフカをやっと読み終わりました。
「海辺のフカフカ」というジョークが気に入りました。 海辺にハンバーグがたくさん漂着しているところに、フカフカが漂着しているイメージが頭の中に固定してしまいました。
読者の意見とそれに対する村上春樹の回答が面白かったのですが、内容が濃すぎてまだまだ消化できていません。 ただ、昔読んだ本の事で覚えていないことが多かったので、私が持っている村上春樹の本を物置から集めてきて(多分20冊以上はあるはずですが)全部順番に読み直してみようかな、と思ってしまいました。

とは言え、2週間以上1冊の本を読んでいたので、バックログが10冊くらいたまってしまいました。 来週は東京出張なのでホテルで読めるからいいんですけどね。


2004年7月10日

村上春樹の少年カフカをまだ読んでいます。
やっと半分を過ぎたくらいです。結構ボリュームがあってもっともっと楽しめるかな、というところです。 昨日、四国の人が来たので飲み会の席で四国の森は鬱蒼としているんですか、と脈略のない質問をしてしまいました。


2004年7月4日

村上春樹の少年カフカを読んでいます。
村上春樹の海辺のカフカを読んだので、続けて以前買ってあった読者と村上春樹のインターネット上でのやり取りの記録を読んでいます。
読者の感想に対する村上春樹の回答が面白いですね。 まだ、3分の1程度しか読んでいませんが、その中に出てきた本をメモとして記録しておいて別に読んでみようと思いました。
読者の感想を読んでいると以前読んだノルウェーの森をもう一度読んでみようかな、と思ってしまいます。


2004年7月1日

村上春樹の海辺のカフカを読みました。
最近、宮部みゆきや村山由佳の文章に慣れてしまっているところで、久しぶりに村上春樹の小説を読むと、登場人物は良い意味で肩肘張っているように意固地なように感じられます。
私の気に入っている世界の終わりとハードボイルドワンダーランドと同じように、別々の物語が交互に語られていき最後に二つの物語が交差するという構成でした。 読んでいてイメージが広がってくる小説でした。
寝る前に小説を読んで、真夜中に目が覚めて続きを読んでしまうという、ちょっと変な読み方をしてしまいました。


2004年6月27日

村上春樹の海辺のカフカ買いました
人気の単行本が仙台などの地方都市の古本屋に流れてくるときは文庫の発売が近いというのは私の経験則ですが、半額になっていたのでつい買ってしまいました。 早速読まないと。


2004年6月26日

宮部みゆきのぼんくらを読みました。
江戸時代を舞台としたミステリーですが、登場人物のキャラクターが立っていて面白く読むことができました。 平四郎、弓乃助、佐吉、お徳、それぞれの登場人物がそれぞれのキャラクターに従い物語を紡いでいきます。
結末も秀逸でお徳が幽霊を撃退して終わる、というのもなかなか洒落ていて、いいなあと思いました。


2004年6月21日

村山由佳の遠い背中を読みました。
おいしいコーヒーのいれ方シリーズの6冊目です。相も変わらないショーリとかれんの恋物語です。あっという間に読み終えてしまうのがもったいない感じがしてしまいます。
最初は友人のページで紹介されていたので読み始めたのですが、丈の冗談に噴き出しているうちに村山由佳のストーリーにはまってしまいます。 今回はマスターのサイドストーリーが語られています。マスターから見た勝利の印象が笑えます。


2004年6月20日

宮部みゆきのICO−霧の城−を読みました。
私も気に入っているPS2のゲームICOをもとに宮部みゆきがノベライズしたものです。
小説の物語にもゲームの雰囲気が良く出ていて、あのゲームからよくここまでバックストーリーを構築できるものだと感心してしまいます。 私のおすすめの本のひとつになりそうです。
一つだけ違和感を感じたのは、ゲームの中の少女ヨルダはあどけなくて無垢で、この小説に描かれているような業を背負っている女性のようには見えなかったことでした。 私が少女というものの見かけと実態がどれだけ違うかをよく分かっていないだけなのかもしれませんが。


2004年6月19日

桐野夏生の天使に見捨てられた夜を読みました。
顔に降りかかる雨の続編で、女性の探偵が主人公のミステリーでした。
今回も、設定に無理があるし主人公の行動にも現実感がないという物語でした。 ハードボイルド小説というのはこういうものなんでしょうか。


2004年6月18日

倉橋由美子の夢の通い路を読みました。
倉橋由美子の隠微で妖艶な短編集でした。 他の小説では主人公を張っている桂子さんが登場して、その周りに妖しげな鬼女や悪魔が現れて洒脱な会話とエロティックな物語を紡ぎだしていきます。
この人らしい大人の物語でした。


2004年6月14日

村山由佳の緑の午後を読みました。
おいしいコーヒーのいれ方シリーズの5冊目です。相も変わらないショーリとかれんの恋物語です。あっという間に読み終えてしまうのがもったいない感じがしてしまいます。
今回は星野りつ子の失恋や丈のファーストキッスなどのイベントも盛りだくさんで楽しめます。


2004年6月11日

村山由佳の雪の降る音を読みました。
おいしいコーヒーのいれ方シリーズの4冊目です。相も変わらないショーリとかれんの恋物語です。あっという間に読み終えてしまうのがもったいない感じがしてしまいます。


2004年6月10日

泉麻人のおやつストーリーを読みました。
泉麻人がオカシ屋ケン太という名前でOLIVEに連載していたお菓子を題材としたエッセイ集でした。 面白いのですが、1話ごとの中身が濃く、なかなか読み終わりませんでした。 若い女性向けに書かれたエッセイなので、ちょっと感覚の違うところもあり、ふ〜んと思いながら読みました。


2004年6月6日

村山由佳のすべての雲は銀の…を読みました。
表題は「すべての雲は銀の裏地を持っている」というどこかの国のことわざで、どんな不幸にもいい面はある、というような能天気な意味だそうです。
その表題のとおり、いろいろな不幸を抱えた登場人物たちが明るくけなげに会話をして仕事をして信州の厳しい自然の中で生活していきます。
この作家らしく読みやすい文章で、あっという間に読み終えてしまいました。 主人公の男の子はタイプは違うにしろ、本質的にはほとんどきみのためにできることの主人公と同じに感じられます。 このタイプの男の子が村山由佳の理想の男性像なのかもしれません。
ところで、この物語の瞳子さんは忘れがたくなりますね、こんな人が身近にいたら人生も楽しくなるだろうに。


2004年6月2日

養老孟司の死の壁を読みました。
バカの壁の続編です。 人間の(そして日本人の)死に対する考え方を分析していて面白く読めました。 日本人と欧米人の考え方の違い、とくに人間と世間の考え方についての主張は確かに頷けます。 この本でも都市化によって人間の生き方が変わってくるという主張をしていて面白く感じました。


2004年5月31日

浅田次郎の天国までの百マイルを読みました。
ストーリーはぐいぐい読ませるのですが、いまいち登場人物に感情移入できませんでした。 描き込みが足りないというよりは設定に無理があると言う感じがします。
浅田次郎の初期の作品集はちょっとハズレが多いような気がします。


2004年5月29日

浅田次郎の日輪の遺産を読みました。
旧日本軍が戦後の復興のために隠した金塊を守ろうとした人たちの物語でした。 心意気はいいと思いましたが、ストーリーもうまくつながらなくていまいち楽しめませんでした。


2004年5月26日

酒井順子の世渡り作法術を読みました。
The Manner Bookと副題がついている、女性向けのいまどきの作法術の提案でした。
携帯電話のマナー、合コンの参加の仕方、近所づきあい、夫の実家との付き合い方など面白おかしく書かれていました。 マナーというのは他人と付き合うときの潤滑油だ、という主張で行けばためになる指摘が多かったと思います。 各章の最後が「〜したいものですねっ」とか「〜したいものですね!」で終わっているのも面白いなと思いました。
ただ、私自体はあまりマナーなどを意識して行動するタイプではないので、あまり役に立たないかなあ。


2004年5月23日

浅田次郎の見知らぬ妻へを読みました。
過去を引きずりながら、それをうまく消化できずに孤独になっていく、それを静かに受け入れるという物語の収録された短編集でした。
一番気に入った物語は「うたかた」でした。 透明な孤独さと諦念が綺麗に描かれています。


2004年5月22日

浅田次郎の勇気凛凛ルリの色 満天の星を読みました。
勇気凛凛ルリの色シリーズの4巻目です。 今回も公の話題やプライベートな話題について過激な主張がいっぱいで楽しめました。
「白兵戦について」については笑って読みましたが、私の場合も他人事ではないなと思ってしまいました。
残念ながら、この巻をもってしばらく休刊となってしまいました。


2004年5月14日

浅田次郎の勇気凛凛ルリの色 四十肩と恋愛を読みました。
勇気凛凛ルリの色の続編です。 今回も下ネタあり、政治に対する批判あり、喫煙権の主張あり、楽しめました。
「方言について」の項目では、気がついてみると浅田次郎が育った頃の東京方言が滅びていた、ということが書いてありました。 そうか、標準語は東京方言じゃなかったのか、と思うと仙台弁のページの記述を変えないといけないなあ、と思った次第です。


2004年5月9日

村上龍の13歳のハローワークを読みました。
この本は流行に流されやすいうちのカミさんが子供に買ってあげていました。 私は読んでいなかったのですが、新聞で紹介されていたので、借りて読んでみました。
子供がなりたくなるような職業を紹介しています。 その仕事に就きやすいか、収入はどうかなどについて、もうちょっと突っ込んで解説してもいいかな、と思いましたが、中学生が対象ですからこの程度にしているのかな。
この本の主張として、今後正社員というのはどんどん少なくなっていくだろう、ということについては、私は懐疑的です。 ただ、会社に入るのではなく、自分の能力を発揮する職業に就く、という風に変わるだろうということはそのとおりだろうと思いました。


2004年5月9日

デイリーポータルZ編のおとなの自由研究を読みました。
仕事でお世話になったことのある人も書いているということだったので、インターネットで注文して読んでみました。
確かにテーマは面白い。こんなバカなこと本当にやるの!?、というような事を真面目にやってレポートしています。 こんな取材に協力してくれる人も結構いるんだなあ、と変なところに感心したりしてしまいました。
気に入ったテーマは「糸電話で市外通話」と「萌え萌え業務用」というところでした。


2004年5月8日

中島らものビジネス・ナンセンス事典を読みました。
久しぶりに中島らものエッセイを読みました。この人のエッセイはじんわりと笑いがこみ上げてくるので電車で読んでも大丈夫です。
50音順に並べたビジネスの言葉の解説という形になっていて、サラリーマンや会社に対する揶揄・ジョークが満載です。 ひさうち画伯の挿絵も雰囲気が出ていていい感じです。


2004年5月7日

野口恵子のかなり気がかりな日本語を読みました。
このホームページでも言葉を扱っていることから、最近日本語関連の本を買って読むことが多いのですが、この作者によるとこのところ日本語の本のブームだとのこと。
本の内容は現在の大学生や大人の日本語・敬語の乱れについての分析でした。 納得できる部分が多く、ふむふむと読みました。
今の子供たちは育つ過程において、いろいろな大人たちと話をする機会がなく、仲間内や家族の中の狭い世界でしか育っていないために正しい日本語を使えない、という主張は大賛成ですね。 そのことによって、日本語だけではなく人生に対するスタンス自体もおかしくなっているような気がします。


2004年5月6日

浅田次郎の勇気凛凛ルリの色を読みました。
浅田次郎の自伝的エッセイでした。 下ネタあり、高邁な主張ありで面白く読むことが出来ました。
電車の中で吹き出してしまうようなエピソードも満載で(最近こればっかりだなあ)楽しめました。 自衛隊出身の体育会系小説家としての主張も結構面白く読みました。
続編もあるようなので早速古本屋で探さなければなりませんね。


2004年5月3日

糸井重里の言いまがいを読みました。
長女からやっと返ってきたので、連休でゆっくり読んでみました。 一つ一つの言い間違いは確かにくだらないのですが、連続して出てくるとハマってしまいます。 電車の中で吹いてしまうのはやはりやめたいものですね。


2004年4月30日

藤島康介のああっ女神さまっ 27 & 28を読みました。
愛しのベルダンディの物語の最新巻です。 帯に感激の連載15周年という記載が。確かにずっと昔からある漫画ですよね。
今回も、輪ゴム戦争や魔女の箒を使ったレースなどいつものドタバタで飽きさせない展開です。


2004年4月28日

浅田次郎の活動寫眞の女を読みました。
突然ですが浅田次郎の小説はファンタジーなんだな、と気がつきました。 妖精もドワーフも出てこないけれど、剣も魔法も出てこないけれど。代わりに極道や幽霊が出てきて夢のお話をしてくれます。
この小説も映画が全盛の古きよき時代への郷愁に満ちたファンタジーでした。 映画のエンディングのような終わり方が印象的です。


2004年4月26日

北村薫の朝霧を読みました。
空飛ぶ馬シリーズの5作目です。 「私」も大学を卒業し、仲のよい友達ともバラバラになって社会人として自分の道を歩き始めます。
今回も、心に残る物語が紡ぎだされていきます。
私が気に入ったのはやはり表題作の「朝霧」のお話ですね。 私の祖母も家付き娘だったので気に入っていた人とは結婚できなかった、などという幼い頃聞いた話を思い出します。 相思相愛であれば結婚できる今の世の中はやはり良い世の中なんですよね。


2004年4月23日

浅田次郎の地下鉄(メトロ)に乗ってを読みました。
1代で財を成した父親に反発して小さな下着販売の仕事をしている主人公が、タイムスリップして兄の自殺の真相や父親の生き方を理解することが出来たが、それと引き換えに大事なものを失ってしまう。
複雑な読後感のある小説でした。悲しい結末なのですが、ずっと抱えていた苦しみが解き放たれるような癒されるような気持ちにもなりました。


2004年4月21日

泉麻人の地下鉄の友を読みました。
泉麻人らしいテイストの地下鉄を題材にしたエッセイ集です。 電車の中で読みながら、ついつい、にやけてしまうような内容がいっぱいです。
ただ、内容が10年以上前のものなので、世の中の風俗が変わってしまった点も多いですね。 コンビニに「絶対に座って雑誌を読まないでください」という貼り紙があって、これは店長の洒落た冗談だろう、と10年前泉麻人は思ったのですが、現在の状況だと文字通りの注意事項なんですね。 気づかないうちにどんどん公衆道徳は廃れていく、と言う事ですね。


2004年4月16日

東野圭吾の秘密を読みました。
妻と娘が乗ったバスががけから転落した。妻は死んでしまい、意識の戻った娘には死んだはずの妻が憑依していた、という物語です。 物語が進んでいくうちに娘は小学生から中学生そして高校生になっていきます。
身につまされるところ、感動するところいろいろありましたが、最後に複雑な余韻があります。
東野圭吾はおすすめの本にも入れている作家なのですが、最近なぜかあまり小説を読んでいませんでした。 ちょっと、東野圭吾の本を気合をいれて読んでみようかな、と思わせる作品でした。


2004年4月14日

浅田次郎のプリズンホテル 4春を読みました。
奥湯元あじさいホテル物語の第4巻です。
今回もホテルをご利用いただいたお客様に心からのもてなしが提供されます。 服部シェフはクラウンホテルに戻ってしまうし、木戸孝之介も長いさなぎ状態から羽化して仏様になってしまいます。 ハチャメチャの大団円です。
あとがきを見て、もったいないなあ、と思ったのはこの4巻組のプリズンホテルは習作として書かれたとのこと。 確かに、辻褄の合わないところや削りの荒いところが目立ちますが、それにもましてパワーの感じられる小説でした。


2004年4月12日

泉麻人の街のオキテを読みました。
新中年手帳の姉妹本ということで古本屋で探して読んでみました。
ホイチョイ・プロダクションの見栄講座を髣髴とさせるいろんなランキングが満載で楽しめます。 下ネタはこちらも健在で変な知識が増えてしまいました。 泉麻人の本ではB級ニュース図鑑なども気に入っているところなので、もう少し古本屋で探して読んでみようかな。


2004年4月10日

浅田次郎のプリズンホテル 3冬を読みました。
前2作に比べるとちょっとパワーがありません。 今回いらしたお客様の心の垢が落ちたのかどうかもはっきり描かれていません。 ちょっと、内容が不十分で消化不良でした。 4作目でこの点がフォローされていることを期待したいと思います。


2004年4月7日

ウルトラONE編集部/編の通勤電車でおぼえる!パソコンのマル秘を読みました。
以前買った通勤電車でおぼえる!エクセルのマル秘は結構面白かったのでこの本も買ってみたのですが、こちらは面白くありませんでした。 知っていることと、知らないけど知る必要もないものが収録されていました。


2004年4月6日

浅田次郎のプリズンホテル 2秋を読みました。
プリズンホテル 1 夏の続編です。 ヤクザの大親分、木戸仲蔵の経営するプリズンホテルで巻き起こる事件。そしてホテルの従業員のサービスは宿泊客の心の垢も洗い落としていくのでした。
今回はプリズンホテルに警察のご一行様が到着して大騒ぎです。 時々吹き出しながらあっという間に読んでしまいました。


2004年4月3日

原田宗典のスバラ式世界を読みました。
語り口の面白いエッセイ集でした。これも以前友人がおすすめしていたので読んでみました。
ばかばかしいネタですが、語り口が面白く引き込まれて読んでしまいます。 通勤電車の中で吹きだしてしまったことも2度3度。
これも続編が出ているようなので古本屋で見かけたら買ってみようと思います。


2004年3月31日

浅田次郎の薔薇盗人を読みました。
短編集でした。今回の短編6編はあまり面白くありませんでした。
語り口はいつもどおりですが、プロットに無理があるものが多く、楽しめませんでした。


2004年3月29日

泉麻人の新中年手帳を読みました。
友人がおすすめしていたので、古本屋で探して読んでみました。
ちょっと下ネタ気味なのが鼻につきますが、それなりに面白く読めました。 つい笑ってしまうような提言がたくさんあって、電車の中でにやにやしてしまいました。
「街のオキテ」という姉妹本もあるようなのでこれも古本屋で探してみたいと思います。


2004年3月26日

浅田次郎のプリズンホテル 1 夏を読みました。
面白いですね。プロットも語り口も最高です。
人は見かけによらない、ということを主張する典型的な物語です。
そう言えば、まだ浅田次郎はおすすめの本に入れていませんが、適当な本を選んで収録しないといけませんね。 さて、どの本がいいかな。


2004年3月24日

平山弓枝の御宿かわせみを読みました。
テレビ化されていたので読んでみました。
感想としては、よく言えば万人受け、悪く言えばちょっとピントがボケている、というものでした。 ミステリーとしての謎解きがちょっと中途半端なのが気になりますね。


2004年3月18日

と学会のトンデモ本の世界Rを読みました。
世の中に出ている「著者本人はいたって真面目なのだが、本の内容はとんでもなく妙な本」を集めて紹介している本です。 トンデモ本の世界の続編です。
「戦争論」が最初にやり玉にあがっていたのでつい買ってしまいました。 そのほかにも以前話題になった「買ってはいけない」や「バカゲー専科」などが紹介されており、面白く読むことが出来ます。 これらの本は騙されてはいけない、というスタンスで読むより、こんな変な主張をするやつらがいるんだぜ、と面白がるほうが正解である、という主張は納得しますね。


2004年3月17日

新井素子の明日も元気にいきましょうを読みました。
久しぶりに新井素子を読みました。
いつもの語り口、懐かしいですね。そう言えば、内容がないよう、と書かれていた小説を読んだのはいつ頃だったろうか。


2004年3月15日

宮部みゆきの長い長い殺人を読みました。
連作の短編を積み重ねて一つの大きな殺人事件を描いていくと言う手法のミステリーでした。
その物語を語るのがそれぞれの短編の主人公の財布である、というのが奇抜です。
とは言いながら、この短編集では「模倣犯」のテーマや手法の様式が出来上がっており、「模倣犯」の原点とも呼べる短編集だと思います。


2004年3月12日

桐野夏生の顔に降りかかる雨を読みました。
女性が主人公のミステリーでした。 謎解きはいろいろ複雑になっていてそれはそれで楽しめましたが、ストーリー自体は私にはちょっとなじめませんでした。 読んでいていまいち現実感が感じられないと言うのが感想です。


2004年3月10日

酒見賢一の陋巷に在り 顔の巻を読みました。
顔回が主人公の物語11巻目です。今巻は顔回はちょっとしか出てこないけど。
とうとう顔儒の里が子容と成の兵により滅びてしまいます。 子容も死んでしまうようだし、とうとう徴在(徴が在るということでしたね)の啓示が表われたのですね。
この巻で酒見賢一は形骸化した伝統というものは意味がない、 共同体の構成員が自分の考えとして伝統を造っていかなければならない、と主張しています。 考えさせられますね。


2004年3月8日

梨木香歩のエンジェル エンジェル エンジェルを読みました。
あっという間に読み終わってしまったのですが、今回はよく分からない小説でした。 女の人だったら、キリスト者だったら、何か感じるものがあるんでしょうか。
私の考えとしては守護者であるエンジェルは他者から見ると残酷な殺戮者に見えるということはあるんだろうな、と思ってしまいます。
女神転生というゲームのやりすぎだろうか?


2004年3月6日

しげの秀一の頭文字(イニシャル)D 28を読みました。
啓介のFDが壊されてしまっても恭子の愛車を借りてバトルには勝ったが...というお話の続きです。
今回は恭子ちゃんがかわいそうですが、後からまた何かで出てくることになるんでしょう。多分。
次のバトルはおじさんたちが相手のようですが、文太にしてもそうだけどおじさんたちが魅力的に描かれてるのは面白いですね。


2004年3月4日

宮部みゆきの天狗風を読みました。
震える岩の続編で、お初という霊的なものを感じることができるという設定の女性が主人公の捕物帖です。
今回はお初と鉄そして右京之介の掛け合いが面白く、十分楽しめました。 姉妹屋の人たちや他の登場人物もキッチリ描かれていて江戸の雰囲気がでていました。
謎解きについては怪奇ものの捕物帖ということでまあそれなりでした。


2004年3月2日

桐野夏生のOUTを読みました。
深夜の弁当工場で働くおばさんたちの心の葛藤とそこで起こった殺人事件の顛末を描いた小説でした。
途中までは怖い小説でしたが、最後はちょっとファンタジーのように現実と幻想の間があいまいになっていきます。 主人公の雅子の心の中の一部が麻痺してしまった結果なのでしょうか。
描写されているおばさんたちの苦悩(借金苦、介護疲れ、DV)の描写は結構真に迫っていて引き込まれてしまいました。


2004年2月26日

ウルトラONE編集部/編の通勤電車でおぼえる!エクセルのマル秘を読みました。
最近、疲れているせいか本屋で食指の動く小説がありません。 今日も東京駅構内の本屋で新幹線の帰りに読む小説を探したのですが見当たらなかったので、こんなノウハウ集を買ってしまいました。
半分は知っている機能でしたが、残り半分は「へえ、そんな機能もあるのか」という感じでした。 日頃使いこなしていると思っているツールでも意外と細かい機能があるものだと感心しました。


2004年2月19日

糸井重里のオトナ語の謎を読みました。
ホームページで読んだ内容なのですが、本になっているとフムフムと読んでしまいます。
ちなみに言いまがいは長女が面白がったため、取られてしまったので手元にありません。


2004年2月18日

小倉千加子の結婚の条件を読みました。
女の人生すごろくの作者が書いた現代の若い独身女性から中年の独身女性までの結婚観についての社会学者の主張です。
とても面白く読めました。現在2回目の読み返し中です。
なぜ、日本では晩婚化が進んでいるのか、を明確な論理と女子大の教授という立場で長年分析したリサーチ結果とで解説しています。
日本はこのままどこに向かって進んでいくのだろうか!?とおじさんとしては嘆きたくなるような内容でした。 日本の親たちは息子や娘の育て方をどのように間違えたのだろうか、ということを考えさせられます。 これはそのまま自分の子供の育て方がどうだったのだろうかという反省にはね返ってきますね。


2004年2月13日

オトナ語の謎」と「言いまがい」は結局インターネットで注文してしまいました。
今日届いたのでぱらぱらとめくってみましたが、オトナ語の謎は面白そうですが、言いまがいはちょっとはずれのような感じですね。 ゆっくり読んでみて感想を書きます。


2004年2月9日

三島由紀夫の鏡子の家を読みました。
三島由紀夫は若い頃に好きだった作家で新潮文庫で出ているものはほとんど読んでいます。
豊穣の海シリーズは別格ですが、その中で鏡子の家は気に入っていた記憶があったので読み直してみました。
私は鏡子という女性のイメージにあこがれたのですが、読み直してみると鏡子自体はそれほど登場せずにその周りの男性たちが描かれていました。 鏡子はその名のとおり、周りの男性たちを映す鏡だったのかもしれません。


2004年2月7日

オトナ語の謎」の本も出ているのに買っていないのですが、今度は「言いまがい」という本が出るそうです。 ちゃんと本屋で探してまとめて買わないといけません。忙しくてどうしようもなかったらインターネットと言う手もあるし。


2004年2月6日

山田詠美の蝶々の纏足・風葬の教室を読みました。
女性が自分の子供時代を思い出しながら読むと感慨深い部分があるのかもしれませんが、私としては女の子どうしって、ややこしい!を読んだときと同様の憤りとむなしさを感じてしまいます。
女の子の世界ってこういうものなんでしょうかねえ。 物語自体は面白いのですが、救いのない物語なので読み続けるのがつらくなってしまいます。


2004年2月4日

長野まゆみの彼等を読みました。
このシリーズも3作目ですが、今回はちょっと面白くありませんでした。 男同士の恋愛というのについていけないということもあるのかもしれませんが。
透明な夢の中のような物語が展開されていくところはいい感じなんですけどね。


2004年2月2日

室井祐月のああ〜ん、あんあんを読みました。
文庫の帯には「恋して結ばれ子供も生まれ、女の幸せ手に入れたのに・・・・どうなってるの!?あたしの人生」と書いてありました。 本文のほとんどは室井祐月がダーリンと結ばれ子供が生まれるまでのエッセイ集でした。 この人らしいとんでもない内容のエッセイもありましたが、ほほえましいのろけの集大成でした。
ところが、あとがきには離婚の経緯と「ダーリン」に対する恨みつらみが爆発しています。 倉田真由美の「だめんずウォーカー」の典型例だよなあ、これ、とか思いながら読んでいました。
ちなみに、私が一番気に入っているのが室井祐月の友人が書いた解説でした。 この解説を読んで買ってみようかな、と思ったのでしたが、アタリでした。


2004年1月27日

篠田節子の百年の恋を読みました。
二人の恋物語として読むと、まさかその程度でそんな展開にはならないでしょう、という現実感の無い小説でした。
ところが、ヒロインの描き方や行動については、そうそう、そうなるんだよね、と同意してしまいます。 主人公の悩みも自分のことのように感じられて深く頷いてしまいます。
この小説のヒロインは才色兼備だから許されるけど、うちの才色不備のカミさんだって...(以下、自己検閲のため削除)


2004年1月22日

フィッツジェラルドのグレート・ギャツビーを読みました。
古いアメリカの小説です。「華麗なるギャツビー」という名前でも訳されています。 今回は他の本の合間に読んだためか、淡々と事実を追うだけになってしまいました。
だからどうなの? どうしてそういう結末になるの? というのがよく分からない現実感の無い小説でした。


2004年1月21日

ベニー松山の風よ。龍に届いているかをまた買って読みました。
この本は、私のおすすめの本にも収録しているWizardryを題材とした小説です。
今回、新版で発売された際に物語中に出てくるアドリアンというバンパイアロードのエピソードが収録されているという情報を得たので買いなおしたのでした。 確かに面白く読むことができました。
もうひとつ、この物語の登場人物たちのトレーディングカード風の紹介小冊子もついていて嬉しくなってしまいました。


2004年1月15日

橋本治の宗教なんかこわくない!を読みました。
オウム真理教の批判をベースにはしていますが、一般的な宗教論です。友人に勧められたのですが、結構面白く、一気に読んでしまいました。
宗教には「内面に語りかける宗教」と「社会を維持する宗教」の2種類がある、とか、オウム真理教の犯罪は「子供のしでかした犯罪」である、などの面白い主張が展開されています。

ちなみに、橋本治の蓮と刀も一緒に勧められたのですが、こちらは3分の1も読まないうちに飽きてしまいました。


2004年1月13日

室井佑月の血い花(あかいはな)を読みました。
読んでいるうちに投げ捨ててしまいたくなるような腐臭のするようなグロテスクな短編集でした。
室井佑月は恐山信仰のTVドキュメンタリーに出演していて、この人の本なら読んでみようかな、と思ったのでしたが。
とは言え、この人の他の本も結局読んでしまいそうな予感もするのですが。


2004年1月12日

きたみりゅうじのSEのフシギな職場 ダメ上司とダメ部下の陥りがちな罠28ヶ条を読みました。
SEのフシギな生態の続編で、 この本もSEの仕事をしている中で現れてくる役に立たない上司、困ったちゃんの部下のお話です。
いるいる、そういう人、と同感してしまうのですが、鏡を見ているようでドキドキするエピソードも満載です。
この本に書いてある内容はSEの業界だけではないと思いますが、SEの仕事と言うのは結局シビアな側面が多いので面白いエピソードになるんでしょうね。


2004年1月12日

村山由佳の彼女の朝を読みました。
「おいしいコーヒーのいれ方」というシリーズの3冊目です。 なかなか勝利とかれんの恋物語が進展しないので気をもませられてしまいますが、それもラブコメの楽しいところです。 文庫が古本屋に出回るまでは続きはおあずけですがそれもまた楽しみです。


2004年1月11日

きたみりゅうじのSEのフシギな生態 失敗談から学ぶ成功のための30ヶ条を読みました。
「徹夜徹夜で3ヶ月間、やっと仕事を仕上げたら、彼女には新しいカレができていたのでした」というエピソードに代表されるSE残酷物語です。
本当は笑って読み飛ばす内容のはずなのですが、読んでいるうちにだんだん気がめいってくるのはどうしてなんでしょうか。 SEに読ませる教則本としては非常によい内容なのですが、ちょっと心臓がどきどきしてきますね。


2004年1月7日

伊藤比呂美の伊藤ふきげん製作所を読みました。
伊藤比呂美は20年前の良いおっぱい悪いおっぱいの頃から気に入って読んでいて、「がさつ・ぐうたら・ずぼら」というキーワードなどもよく使っていました。 伊藤比呂美の長女のカノコ(お菓子の名前から命名したとのこと)の育て方も自分の長女と引き比べて読んでいました。
この本ではカノコも高校生になってやはり思春期で大変な状況になったとのこと。


2004年1月7日

村山由佳の僕らの夏を読みました。
これは「おいしいコーヒーのいれ方」というシリーズのキスまでの距離の続編で、基本的には女子高生向けのコミック同様のラブコメディです。
かたひじ張らずに勝利とかれんの恋物語を楽しむことができます。


2004年1月5日

宮部みゆきの誰かを読みました。
美空ひばりの「車屋さん」という歌をモチーフにしたミステリーでした。車屋さんでもICOでも何でも題材にして小説を書いてしまうところが宮部みゆきのすごいところですね。
ストーリーの進め方はさすがですが、ちょっと今回は謎解きが物足りませんでした。次の作品に期待というところでしょうか。


2004年1月1日

正高信男の老いはこうしてつくられる こころとからだの加齢変化を読みました。
加齢により身体の機能が鈍くなってくることにより、老いが形成されていく過程が分析されています。
身体の機能が鈍くなることだけが老いの原因ではなく、老人に対する周囲の対応のしかたが老いを早めている可能性が説明されています。
昔の老人がどのように扱われていたか、そして世の中の常識が変わってしまった後に老人はどのようにすごしていくべきかが議論されています。
もうすぐ自分のこととして実感することになるんですねえ。




2003年に読んだ本の感想